Contentsお役立ち情報・製品動画

お役立ち 2023.01.27

ナースコールの寿命・耐用年数はどのくらい?故障時の対応も解説

ナースコールの耐用年数についてのイラスト

現在、ナースコールは多くの病院・介護施設などに設置されています。

しかし、ナースコールはさまざまな配線が複雑に絡んでいるため、予め耐用年数や機能などを熟慮した上で、耐用年数後の設備調整も含めて考えていく必要があります。

今回は、ナースコールの耐用年数や故障した際の対応、メーカーの体制について説明していきます。

▼目次

1.ナースコールの寿命・耐用年数はどのくらい?

ナースコールの耐用年数は建物の耐用年数とは違い、税法上ではインターホンに分類され、減価償却資産の耐用年数は6年です。しかし適切な保守・メンテナンスを行い、正常な使い方をしていればそれ以上の年数を使い続けることができます。ちなみにインターホン工業会ではナースコールの更新時期の目安を12年としています。

なお、コンピューターナースコールを導入されている場合、コンピューターは5年ごとの更新が推奨されています。(インターホン工業会「有寿命部品定期交換のお願い」によると各部品の更新年数の目安は3~6年であり、一括して5年ごとに更新することで安全・安心にお使いいただけます。

ただ、ナースコールは提供するメーカーによって制御する仕組みが異なるため、それぞれ耐用年数も異なります。明確な耐用年数が知りたい方は、各メーカーに問い合わせることをお勧めします。

 

また、ナースコールは消耗部品があるため、それらの状態を含め点検や補修が推奨されています。

弊社ケアコムも加盟している一般社団法人インターホン工業会では、インターホン設備の「劣化診断」を推奨しています。突然のシステムダウンを防ぐためにも、定期的な診断・点検を行うのがよいでしょう。

メンテナンスに関しては、こちらで詳しく紹介していますので併せてご覧ください。

更新時期とメンテナンスについて

2.ナースコールが故障したときの対応

ナースコールは患者さん・ご利用者がいる限り、24時間365日休みなく動いています。このように長く稼働を続ける中で、故障やトラブルが発生する場合もあります。ここでは、そのような故障やトラブル時にどのような対応を行えばいいのか解説していきます。

 

ナースコールが故障した原因を追究する

原因を突き止めなければ、適切な対処をすることができません。そのため、どのような状況で故障したのかを細かく把握することが必要になります。

まずは「故障した経緯」について確認を行っていきます。実際に多いのは断線による故障です。基本的にナースコールは有線で使用しているものが多く、患者さんやご利用者によってはベッド柵などに巻き付けていたり、線を折るような固定の仕方をしていたりするため、日頃から配線管理は注意しておいた方が良いでしょう。

 

ナースコールの修理を依頼する

ナースコールの故障の原因がわかり、修理方法が検討できれば次に修理を行っていきます。

一般的には、ナースコールのメーカーに連絡し修理依頼を行い、そこから一度修理のための確認として担当者が来訪し、修理を行う日程を組みます。このように、修理依頼から状況の確認、実際の修理までには時間を要します。

ケアコムの子機の場合は、修理・保守ページをクリックし、子機修理依頼の右側のボタンから修理依頼書をダウンロードします。必要な情報を記入後、修理品に添付して送ることで依頼完了です。

 

ナースコールの入れ替え工事を行う

ナースコールは命や安全を守るため、常に稼働する事が求められます。

そのため、定期的なメンテナンスや修理を行っても改善しない場合や配線トラブルなどが起きた場合には、ナースコールの入れ替え工事も行うことも検討する必要があります。ナースコールの入れ替え工事を行う場合には、病棟もしくは院内全体での配線工事が必要になることもあります。

日頃から配線管理確認やメンテナンスを行うとよいでしょう。

3.ナースコールにおけるメーカーのフォロー体制

タブレットを持った医療従事者

ナースコールは24時間365日フル稼働する設備のため、故障時だけでなく定期的なメンテナンスを含め、メーカーからどのようなフォローがあるかを確認しておく必要があります。今回はそのフォロー体制について説明します。

 

24時間365日のフォロー体制

ナースコールなどの医療分野で使用される器具に関しては、販売する業者のほとんどがコールセンターや電話相談などの体制をとっています。しかし、業者によって電話が混雑し、なかなか電話に繋がらないということもあるようです。

ケアコムでは、24時間365日の待機・フォロー体制を用意しています。コールセンターに専門技術者を待機させ、万が一の製品・システム不具合に関していつでも対応できるように体制を整えています。そのため、もし夜間帯などにトラブルがあった場合でも、安心してトラブルへの対応が可能となるでしょう。

 

定期保守点検でメンテナンス

ナースコールは精密機械です。そして、施設の複雑な仕組みとも連動していることが多いため、定期的なメンテナンスを行う必要があります。一般的には、耐久年数が過ぎる前に定期的なナースコールの点検が必要だと言われています。

ケアコムでは定期保守点検を推奨しており、定期的なチェックとメンテナンスを行っています。設備の管理・把握・安全保持を定期的に行うことで、より早くトラブルの原因に対処できます。また、ナースコールの大きなトラブルも予防し、長く使用できる場合もあります。

 

保守契約サービス

保守契約サービスがあるメーカーも多く、障害情報を分析し迅速な対応を行います。

しかし、点検内容が基本的な機能のみの場合や、全体での保守点検を行うとなると追加料金が重ねて必要になるケースもあるようです。

 

ケアコムでは4つの保守点検サービスがあり、ハードウェア製品の保守点検として4つのサービスがあります。

A)24時間受付
B)24時間受付+保守点検実施
C)24時間受付+保守点検実施+無償修理
D)フルメンテナンスサービス

 

トラブル発生時には様々なことに追われてしまうため、よりサポート体制の充実した業者のナースコールを導入することをお勧めします。

ケアコムのナースコール製品はこちら

4.病院や介護施設などへのナースコール導入事例

医療施設や介護施設内の廊下

ケアコムの製品は病院・介護施設など様々な施設に活用いただいています。具体的に、どのような施設で活用されどう改善したのかを紹介します。

 

病院のナースコール導入事例:香川大学医学部附属病院様

【業務改善に成功】
呼出履歴に基づき、生体情報モニタのアラーム設定の見直し。業務改善に取り組むことで、大幅なアラームの減少に成功。

アラームが鳴ると、看護師さんは患者さん・ご利用者の状態を確認しに行かなくてはいけません。緊急の通知でない場合、アラームが複数回継続することで長時間のロスになってしまいますが、アラームの改善ができたことで、本当に必要な場面で看護師さんが患者さんのもとに行くことが可能になりました。

香川大学医学部附属病院様の詳しい事例はこちら

 

病院のナースコール導入事例:島田市立総合医療センター様

【情報共有・業務改善】
機能を多方面に活用し、看護師と看護補助者間のタスク調整を実施。取り組みの結果、申し送り時間の短縮とともに多くの業務改善を実現。

1つのナースコールを多方面に活用することで、看護師と看護補助者間での申し送りなどで今まで使用していた時間を短縮し、仕事や記録の時間を確保することが可能になります。それにより残業が減り、より仕事に必要な時間を割けるようになった事例です。

島田市立総合医療センター様の詳しい事例はこちら

 

介護施設のナースコール導入事例:社会福祉法人 多摩同胞会 特別養護老人ホーム 信愛泉苑様

【情報共有・業務改善・経営の合理化】
情報と通知を一本化することで、法人全体でICT機器の見直しを実施。それにより、安全性が格段に向上。ご利用者・スタッフの双方にとって良い状態を実現。

情報と通知を一本化することで、必要な情報を一目で把握することが可能になります。これにより、ご利用者にとって安全な場の提供と業務が改善することによるケアの時間の確保につながっています。
また、アフターケアの面で評価いただいており、お付き合いを始めてから数十年にもなっています。

社会福祉法人 多摩同胞会 特別養護老人ホーム 信愛泉苑様の詳しい事例はこちら

5.まとめ

ナースコールの耐用年数は一般的に8~12年と言われています。実際には、大きなトラブルがなければもっと長い期間使用している施設もありますが、ナースコールは患者さんの命に直結するような大事な設備のため、適宜メーカーのフォローを受けつつ一定のレベルを保てるような設備を維持していく必要があります。

病院・介護施設においてもナースコールはフォローアップ体制が整っているケアコムであれば、更なる医療・介護現場での業務改善につながる可能性が広がっています。是非お問い合わせください。

ナースコールに関するお問い合わせはこちらから

オススメ記事