
玉村町立上陽小学校 様
「未来のケアを考える」特別授業レポ、第5弾!
「困りごと」を抱えた人に対する、
子どもたちの思いやりにあふれた心が
未来のケアのアイデアを生み出しました!

「未来のケアを考える」特別授業レポ、第5弾!
「困りごと」を抱えた人に対する、
子どもたちの思いやりにあふれた心が
未来のケアのアイデアを生み出しました!
2026年3月4日、玉村町立上陽小学校にて「困った人を助ける“みらい”の道具をつくろう」発表会が開催されました。「未来のケアを考える」特別授業から発展した本発表会も、上陽小学校での実施は今回で3回目。例年に引き続き、誰かのためを想う子どもたちのやさしい心から、たくさんの素敵なアイデアが生み出されました!真剣により良い未来を考える、子どもたちの発表会の様子をレポートします。
前回の発表会の様子はこちら からご覧いただけます。

2025年、ケアコムは玉村町立上陽小学校の4年生を対象に特別授業を行いました。5月には「未来のケアを考える」をテーマに事業紹介やナースコール体験、色弱の疑似体験を行い、6月には民生委員※の方と共に「民生委員さんと一緒に考える」授業を実施。誰がどんな困りごとを抱えているかを学び、どんなものがあったら解決できるかを考える機会となりました。
二学期になると、子どもたちは目の見えない方について「目が見えないってどういうこと?」「自分たちと何が違うのかな?」といったことを学びました。そこから障がいがある人ない人「みんなで楽しめるかるた」をつくり、支援学級の子どもたちと一緒に遊びながら交流を深めました。
そうした学びを経て、三学期には、みんなが笑顔になる商品を考案していきました。
※民生委員:高齢者や障がいのある方、子育てや介護をしている方に対し、地域の身近な相談役として、福祉的な支援を行う役割を持つ人のこと。

「よみこむくん」は、先端を本にあてると文章を読み上げてくれる道具です。えんぴつの形をしていて、長さは20cm。軽くてコンパクトです。これを使うことで、文章が読めない人や知的障がいがある人でも本や説明書に書いてあることを理解することができます。差別のないよりよい国にしたいと思い考えました。

「あるけまスニカ」を履いて、連動しているマイクに「歩いて」や「走って」、「ジャンプして」と命令することでその通りに動くことができます。私は足が不自由なので、こんな靴があったら自由に足を動かせていいなと思い、考えました。ほかの人にも役立つといいなと思って考えたので、歩けない人や怪我をした人などたくさんの人に使ってもらいたいです。

この商品は、うさぎの形をしていて、声を録音すると5つ以上の外国語に翻訳してくれます。使う電池は1つで、頬にある「ON」ボタンを押すと電池が入ります。以前、外国の方に声をかけられて「もし英語を話せなかったら、こういうときに大変だろうな」と感じたので、この商品を考えました。どの世代の人でも安心して使えるようにうさぎにしたので、子どもからお年寄りまでたくさんの人に使ってほしいです。

このメガネは真ん中に付いているセンサーが周りの状況を把握し、お知らせしてくれるものです。右側のレンズには周囲の様子が映し出されます。車やバスなどの乗り物は緑、自分は青、他の人は赤と色分けされるのでわかりやすいです。左側のレンズには、センサーが読み取った人の声が文字で表示されます。耳が聞こえない人が不便なことを考えた時に、会話が聞こえないことのほかにクラクションなどの音も聞こえないということに気付き、この商品を考えました。

これまでの授業で目の不自由な方について考えたり、特別支援学校の子どもだちと遊んだりと、交流を通して学びを深めてきました。そのためか、アイデアにはコミュニケーションをサポートするアイテムが多く見受けられました…!
残り6つのアイデアも、一挙にご紹介します。
外国語にも対応していて、文字の表示スピードも調節可能
手話を使わなくても簡単に意思疎通ができる
ボタンがぷっくりしているので、目が見えなくても使いやすい
見た目は普通のメガネと同じなので、目立たず外でも安心!
つめを切り終わると本体にニコちゃんマークが!
杖についているセンサーが障害物を検知
発表が終わった後は、アイデアの良かった点と、こうしたらもっと良くなる点についてグループディスカッションを実施。「こうした方がよくない?」「色んな色があったらいいな」「3Dプリント触らせて!」などと、積極的に意見を交換していました。
ゲストの方々からは、「センサーなどのデジタル技術をふんだんに取り入れたアイデアも多くてすごいです」「困っている人の問題を解決しようという優しさに感動しました」といった感想をいただきました。

緊張したけど、いつも通り発表できた!
商品化して、みんなに少しでも笑顔が増えたらいいな
3Dプリント楽しかった♪
いろいろな意見があってびっくりしました
菊池慧先生
グループディスカッションで、さまざまな改善点が挙がったことが印象的でした。これまでの学びの中で、「自分だったらどうだろう」と自分事に考えられるようになったからかもしれません。「心をつくる」というテーマで総合学習を行っているので、今後もこのような学びを通じて、多様性の社会の中でも常に相手の立場に寄り添える心を育んでいってほしいです。
増田眞次校長
発表では、今までの自分の体験や経験、自身や家族のハンディキャップといったところまで思いをはせてアイデアを考えていると感じました。「未来のケアを考える」授業には、通常学級の子だけでなく多様な子どもたちが参加しているので、多様な価値観を共有することができます。その結果、よりよい未来のためにアイデアを創造することができる。今後も子どもたちには多様な社会の中で、相手に寄り添い考えていく力を養ってほしいです。
前回に引き続き、発表会前には「民生委員の困りごと」という授業を行い、高齢者の困りごとや民生委員の仕事についてお話しました。発表を聞いて、子どもたちの考える力が進み、自ら困った人を助けたいという気持ちが醸成されていると感じました。このような総合学習が今後も続き、子どもたちの心がさらに育まれることを期待しています。

玉村町民生委員 齋藤元さん
子どもたちが自分でつくった資料を使い、堂々と発表している姿が印象的でした。自分の利益の為ではなく誰かの「笑顔」や「助け」となるものを純粋に考え具現化する。こうした子どもたちの向き合い方は決して当たり前ではないからこそ、とても感動しました。これからも感じたこと、考えたことを躊躇わず伝え続けてほしいです。

Abeby 代表
慢性疾患看護
専門看護師
木嶋千枝さん
いつか子どもたちのアイデアがカタチになり、困りごとを解決するかもしれません!
ケアコムは今後も「ケアする される心を形に」を胸に、学校様と共に協働を続けていきます。


遠藤広樹
社長室
地域活性化担当
ゼネラルマネージャー
事前授業では、どんな人にケアが必要で、その人たちにどんなものがあったらいいのかを考えるよう、伝えてきました。発表を聞いて、自身や家族の困りごとからアイデアを着想した子もいて、本気で「なんとかしたい!」という想いが伝わり感動しました。この授業を通じて得たたくさんの気付きを大切に、「困っている人を優しい気持ちで“ケア”していく」気持ちをこれからの人生でも持ち続けてください。

山田昌利
生産グループ担当部長
兼 価値共創グループ
価値共創チーム
バリューコーディネーター
子どもたちが困っている人を具体的に考え、どのような困りごとがあり、何が必要なのかという「ケア」について本気で考えた発表だったと思います。堂々と自分の言葉で伝えていて、よい発表でした。発表の中で、今自分ができることとして、見かけたら声をかけるなどが多く挙がっていたのが印象的です。その気持ちをぜひ忘れずにいてほしいです。

山町葉子
経営管理グループ
業務支援チーム 担当部長
一つひとつのアイデアに背景や、学びの内で得た「優しさ」「誰かの役に立ちたい」という気持ちがこめられていて素晴らしい内容でした。「誰かが困っていたら、助けてあげたい」そんな優しい言葉があふれていて、この先も目の前の誰かが困っていたらそっと手を差し伸べられる素敵な人になってほしいなと思いました。

鈴木和江
経営管理グループ
経営管理チーム 主任
「私もぜひ使ってみたい!」「これがあったら助かるな」と思うアイデアばかりで、発想力に驚きました。困っている人を助けたいという皆さんのまっすぐで温かな優しさこそが、未来の社会を豊かにする一番の原動力です。見せてくださった素晴らしい視点を忘れずに、これからも優しさの輪を広げていってください。

清水万里
株式会社ヘルスケアリレイションズ
総合企画管理グループ 担当部長
学校の活動というと、班やグループというイメージがあったので、個人単位でアイデアを考え発表していたのが新鮮でした。一人ひとりがしっかりと発表していて頼もしかったです。アイデアを磨いた後は、同じような考えを持つ人たちとアイデアを組み合わせたり見直したりするのがおすすめです。ご家族や知り合いの大人の人に自分のつくったアイデアについて意見や評価をもらうのもいいかもしれません。
玉村町立上陽小学校
今回は、4年生の中から代表の10組が発表。
緊張した様子も見られましたが、みんなに聞こえるようにはっきりと声を出したり、スライドを表示したモニターを手で示したりと、しっかり発表できていました。
中には、この日に向けて自分のアイデアを3Dプリンターで形にしてきた子も!子どもたちの思いやりの心が生み出した、困りごとを抱えた人を笑顔にするアイデアをご紹介します。