Contentsお役立ち情報・製品動画

特集 2021.06.14

コンピュータナースコールって何?従来のナースコールとの違いをご紹介

病室とスタッフステーションをつなぐナースコールシステムは、

患者さんが苦しくなったとき、困ったときに看護師を呼出すことのできる装置です。病院にもICT化が求められているのを背景に、ナースコールも年々進化を遂げ、現在、最上位機種として位置づけられているのが「コンピュータナースコール」です。ナースコールシステムを選定する前に、まずは従来のナースコールとの違いをご説明します。

コンピュータナースコールは、病院情報システムや
医療機器とつなげられる情報通信インフラ

コンピュータナースコールは、患者さんが呼出をする際に使用する「ベッドサイド子機」、その呼出を受ける「ナースコール親機」のほか、病室前で呼出を知らせる「個別情報廊下灯」やトイレ等共用部での緊急呼出用として設置される「押ボタン子機」等で構成されています。
従来システムとの大きな違いは、これらをコントロールする制御機が院内のさまざまなシステムや医療機器が接続する院内LANと連携できる点です。これにより、コンピュータナースコールは、情報通信インフラとしての機能を担うことができるようになり、大学病院を中心に全国の病院で導入されています。

他のシステムと連携し、院内のさまざまな情報の共有が可能

LANを介して院内のさまざまなシステムや医療機器と連携することにより、電子カルテ等の院内情報システムからさまざまなデータを自動で取り込むことが可能となります。
システム内に取り込まれた患者情報は、ベッドサイドに設置された「ベッドサイド表示器」や病室前の「個別情報廊下灯」にデジタル表示されます。これまでの名札の手書き作業や、重複して実施していたデータ入力等の手間が省け、入力ミス等も減らせるなど、業務効率化や安全性の向上にも役立ちます。

必要な情報を、優先順位をつけて通知できる

コンピュータナースコールは、院内情報システムだけでなく、生体情報モニタや患者さんの離床を知らせるセンサー等、患者さんの状態を把握するためのシステムとも連携。
ナースコールで呼出があった場合、担当医など、その対応に必要な患者情報を表示させたり、対応時の優先順位が把握できる情報も通知させられます。これにより、呼出を受けた際の的確な対応をサポートし、スタッフのストレス軽減にも役立ちます。

データを記録でき、課題を見える化する等のフィードバックに役立てられる

コンピュータナースコールには、ナースコールの呼出履歴が自動で蓄積されます。これらのデータを活用し、患者さんごと、病室ごと、時間帯別等の呼出傾向を分析することで、患者さんやスタッフの抱える課題を抽出し、よりよい人員配置や、看護計画に役立てることも可能です。
また呼出時に対応した内容を入力して記録しておくこともでき、ナースコールにまつわるトラブル時のエビデンスとして活用することも可能です。

LANの共有により、音声だけではない、さまざまなデータの共有が可能

従来型のナースコールが、主に音声を扱うシステムであったのに対し、コンピュータナースコールの優位点は、音声以外のさまざまな情報を取り扱える点にあります。
コンピュータナースコールは、院内のWiFi環境下でスタッフのスマートフォンや無線IP端末に画像を配信したり、担当医師名や感染症の有無といった患者情報や医療モニタに映し出された波形など、さまざまな情報を見やすくグラフィカルに表示することが可能です。

ヘルスケア情報統合型ナースコール
PLAIMH NICSSの詳細はこちら

システムごとに異なる機能を理解して、適切なシステム選びに役立ててください。

ナースコールの主な機能(システムの違い)

PLAIMH NICSS-EX8 NICSS-EX3 R-A型
親機形状 デスクトップ形、
壁掛形(液晶)
デスクトップ形 壁掛形、卓上形、
液晶表⽰式
壁掛形、卓上形
院内情報システムとの連動
⽣体情報モニタ
との連動
モバイル機能対応
(電⼦カルテ⽤やスマートフォン)

(PC版のみ)
ハンディナースコール(スマートフォン・PHS連動)
Wディスプレイ4コンテンツ表示
選局呼出、放送⼀⻫放送、⼀⻫放送
ナースコール⼦機特定呼出(トイレ介助、点滴終了)機能

課題からナースコールを選択