療養環境改善

ナースコールの老朽化にともないシステム変更が必要に。エビデンスに基づいた看護実践を目指していました。

納入前

東京メトロ葛西駅より病院直通バスで約12分、西葛西駅より都バスで約10分。海や観覧車が見える眺めの良い病室が印象的で、働く環境面のサポートもととのっている。

看護部理念である「思いやりのある看護」の実現に向け、スタッフの対象理解に努めていた東京臨海病院。ナースコールの老朽化にともない導入されたNICSS-R8は、ナースコールの呼出履歴のデータを収集できることから、患者情報のデータベース化を推進できるとお考えに。「対象理解を大きくサポートする情報になり得る」と、システム導入後早々に、各病棟の呼出回数の比較から、現場の見える化を進めていらっしゃいました。

納入後

履歴情報の分析から見える化したのは、ひと月1万回を超えるナースコールの対応業務に追われている病棟の現状でした。消化器内科では、現状を変えるために課題を明らかにし、その改善に向けた取り組みを推進。数か月後には、ナースコールの呼出回数が最大数だった月に対して6割も減少させる結果を生み出しました。今後も、エビデンスに基づいた看護実践のために呼出履歴を活用したいとお考えです。

お客様の声

佐々木 「思いやりのある看護」の実現には、対象理解が欠かせません。患者さんの生活や行動のパターンを把握し、患者ニーズを的確に捉え、かつ看護実践能力が備わっていることで患者さんの安全な医療環境が担保でき、安全管理につながるのではないかと感じます。
2002年の病院開設以来、ボード形のナースコールを使用していましたが、10年経過し老朽化していたこともあり、2013年10月にNICSS‐R8を導入しました。新しいシステムには、ナースコールの呼出履歴のデータを収集できる機能があります。患者情報のデータベース化をこれまでより手軽にでき、スタッフの対象理解を大きくサポートする情報になり得ると感じました。その後、ナースコールの呼出回数を各病棟で比較したところ、ひと月に1万回を超える病棟がいくつかあることが可視化されました。ナースコール数が圧倒的に多く、その対応業務に追われ、戦略的に看護を実践することができなくなっているのではないかと思い、問題解決の必要性を強く感じました。

永井 7A病棟(消化器内科)は、ナースコールの呼出回数の合計が2014年2月に1万6,136回を記録し、他病棟と比べても突出して多いことがわかりました。この事実を受け止めて、2014年10月よりナースコールの回数削減に向けた取り組みを開始しました。当初、ナースコールのデータが業務改善に活用できるとは考えていませんでした。毎月のデータを分析する過程で獲得した情報や看護部からの助言により、データの分析結果を活用して、看護提供過程の質向上に向けた取り組みが可能ではないかという発想が生まれました。
ナースコールの集計をケアコムさんより毎月いただいていますが、取り組みの結果が意外と早く数値上に表れました。取り組み後は呼出回数の合計が1万回を切った状態で推移を続けていますし、最大数だった1万6,136回と比較すると、2014年11月は6,187回と6割も減少しました

中村 〝先読みの看護〞が話題になる機会も増えて、スタッフ同士の良好な連携が可視化されてきたように感じます。ナースコールが鳴る前に、トイレに誘導する時間だからと、率先して行動できるようになった後輩の看護師もいるんですよ。

※以上、ナーシングプラザ34号より抜粋

お話しいただいた方

副看護部長 佐々木 誠子さん/師長 永井 真由美さん/主任 中村 恵美子さん/(2015年)

納入先情報


施設名日本私立学校振興・共済事業団 東京臨海病院
住所
  • 134-0086   東京都江戸川区臨海町1-4-2
ホームページ http://www.tokyorinkai.jp/