Cases納入事例
納入事例
独立行政法人 地域医療機能推進機構 東京高輪病院 様
- 業務効率化
呼出履歴のデータを蓄積できるシステムを導入し、業務改善につなげたいとお考えでした。
- 納入前
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都営地下鉄浅草線高輪台駅より徒歩で約3分、JR各線品川駅より徒歩で約10分。地域包括ケア病棟を有する特徴ある急性期総合病院。グランドプリンスホテル高輪のすぐ裏手という好立地に位置し、古くから地元住民に親しまれている。
以前より、看護師の業務改善に積極的だった東京高輪病院様。日常的に記録を付け、見直しを行い、行動分析に取り組んでいました。しかし、看護師一人ひとりが手書きで記録を残し、手作業で集計と分析をすることに限界も感じていました。そこで、病院全体の基幹システムを入れ替える際に、業務改善に役立つナースコールシステムをお探しに。複数のメーカーのナースコールシステムを比較検討されました。
- 納入後
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収集できるデータの内容、見やすさ、金額など、総合的なバランスがよいと評価され、NICSS-R8を導入いただきました。地域包括ケア病棟にてナースコールの履歴分析を行ったところ、トイレ介助関連と離床センサーの呼出が多いことが判明。具体的な改善策を用いいながら、業務改善に取り組んでいらっしゃいます。また、履歴データを基に看護師の業務量を可視化。設備や動線改善のために上層部を説得する資料として提示したところ、大幅な病棟改装に成功されました。
- 納入システム
- お客様の声
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永井 2015年の8月と10月に、地域包括ケア病棟で「ナースコールを用いた業務改善の取り組み」を行いました。まずは看護師を集めて、収集すべきデータの項目を検討するところから始めました。相談の結果、ナースコールの呼出理由を、食事の世話、トイレの世話、安楽、与薬などの10カテゴリーに分類することに。さらにカテゴリーごとに細分化し、ナースコールが鳴ったときに呼出理由を記録するようにしていきました。
今 2回の取り組みを行った結果、なんと1ヵ月で1万回以上のコールがあったことがわかりました。
永井 飛び抜けて多かったのがトイレ介助関連の呼出で、全体の約7割にも及びました。コールが鳴ったら駆けつけてトイレに連れて行き、その後すぐに別の患者さんのトイレコールに対応して、今度は最初の患者さんの「トイレ終わったコール」を受けて戻ってくる。こうして移動ばかりをくり返していたため、コールの回数や無駄な動きが増えていたということがわかりました。現在は、トイレへ連れて行ったら終わるまで待ってほかの患者さんの対応をするなど工夫して、介助の動線を改めています。
海鋒 離床センサーによる呼出がびっくりするほど多いということにも気づくことができました。安全・安心のために付けていた離床センサーですが、結局そのコールに振り回されているとわかり、後日、離床センサーを外すことを検討しました。こうした改革を、データを見ながら少しずつ進めることができ、最終的に自信をもって「離床センサーを外す」という選択をすることができるようになりました。
今 最も大きな変化は、なんと言っても病棟が改装されたことでしょう。
渕上 これまで何度も上層部に「ナースコールが多くあまりにも多忙なこと」「状況を改善するには設備や動線を見直す必要があること」を訴えてきたのですが、具体的な根拠がなく、なかなか説得することができませんでした。しかし、ナースコールデータの分析を行ったことで、はっきりした数値を示しながら、改善の必要性を説明することができるようになりました。
※以上、ナーシングプラザ36号より抜粋
お話しいただいた方
看護部長 今 麗子さん/副看護部長 永井 玲子さん/看護師長 渕上 百加里さん/副看護師長 海鋒 ゆみ子さん/(2016年)
- 納入先情報
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施設名 独立行政法人 地域医療機能推進機構 東京高輪病院 住所 108-8606東京都港区高輪3-10-11
ホームページ http://takanawa.jcho.go.jp/