Cases納入事例
納入事例
独立行政法人 地域医療機能推進機構 大阪病院 様
- 療養環境改善
患者さんのお名前とベッド配置がひと目でわかる、スムーズな動線づくりに役立てたいとお考えでした。
- 納入前
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JR東西線新福島駅から徒歩約5分、京阪電車中之島駅から徒歩約5分、JR環状線福島駅から徒歩約10分。1952年開設の旧大阪厚生年金病院から2014年にJCHO大阪病院となり、今後は地域医療連携の推進も加速していく。
新病院開院にともない、看護師の動線を考慮したクローバー型の特徴的な病棟を建設。「患者さんのそばに寄り添う環境」をつくる一要素として、新しいナースコールシステムをご検討されていました。以前は壁掛けタイプのものを使用していたため、患者名と病室をすぐに結び付けて把握することが難しく、特にベッド移動直後は混乱することが多くありました。そのため、患者さんの位置を視覚的に把握しやすいナースコールをお求めでした。
- 納入後
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NICSS-R8を導入され、どの位置のベッドやトイレから呼出されたかひと目で把握が可能になりました。この機能を活用しているのは看護師だけではありません。回診などの際、医師が自らナースコールを確認し、看護師に聞く手間を割かずに巡回できるように。同姓同名の患者さんも自動的に注意喚起が画面に出るため、以前のように毎日の読み合わせやマーキングも必要なくなり、こまごまとした作業の効率化につながりました。
- 納入システム
- お客様の声
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森本 旧式のナースコールを利用していたことも、業務として非効率的だったかもしれません。以前のナースコールはアナログ式の壁掛けタイプで、患者名がずらりとパネルに並んでいました。ナースコールが鳴っても、患者名と病室を素早く結び付けて把握することが難しく、頻回にベッド移動が発生する中で慣れないうちは、「この患者さんはどの部屋だっけ?」と、キョロキョロしてしまうこともありました。
田中 課題の一つだったナースコールを一新したことも、寄り添う環境の実現を後押ししています。新しいナースコールシステム(NICSS‐R8)の親機画面には、電子カルテの画面同様に、全病棟のレイアウトがそのままの形で表示されるように改造をお願いしました。ナースコールの呼出がどの患者さんからであり、どの病室なのかを視覚的に判断できますし、素早い行動につながるからです。
森本 意外だったことが、このレイアウト表示を最も活用しているのが看護師ではなく医師であることです。看護師は病棟の住人なので、しばらくすれば病室を覚えられます。しかし医師の場合、回診などで病棟に来られた際、自分の受持ち患者の病室がどこかわからないことがあります。以前は、看護師にその都度確認をとらなければならないケースが多かったのですが、今は医師が自らナースコール親機の画面で確認してから、患者さんの元へ向かっています。
田中 また安全管理面では、同姓同名の患者名の注意喚起に役立つ機能が助かっています。以前から同姓同名の患者さんの誤認には力を入れていたので、朝の申し送りでみんなで読み合わせをして確認したり、同姓同名とわかるようにマーキングや貼り出しをしたりと、各病棟で工夫を凝らして事故を未然に防ぐよう努めていました。
森本 新しいナースコールシステムでは、同姓同名の患者さんがいる場合、画面上の患者名が自動的に赤文字で表示されます。以前のようにわざわざ貼り出す必要もなくなり、作業の手間も随分と省略できました。
※以上、ナーシングプラザ35号より抜粋
お話しいただいた方
看護部長 田中 小百合さん/看護師長 森本 富美子さん/(2015年)
- 納入先情報
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施設名 独立行政法人 地域医療機能推進機構 大阪病院 住所 553-0003大阪市福島区福島4-2-78
ホームページ http://osaka.jcho.go.jp