Cases納入事例

納入事例

一般社団法人 日本海員掖済会 小樽掖済会病院 様

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業務量が多く、転記ミスの発生も……手書きのホワイトボードに限界を感じていたため、改善策が必要でした。

納入前

JR小樽駅、中央バス小樽ターミナルより徒歩で約7分。2015年12月に新築移転した小樽掖済会病院様は、病室の3分の1が個室となり、昨今の患者ニーズに応える施設に生まれ変わりました。
消化器疾患に特化した治療・看護を提供していることもあり、内視鏡やCTなどの検査が非常に多い同院様。患者個別のスケジュールや食事の調整などの各種情報を、手書きでホワイトボードに書き込んでいましたが、その業務方式に限界を感じていらっしゃいました。ケアコムでは、ナースコールの機能拡張を行い、オリジナルのイベントボード(現:患者予定シェアボード機能ソフト)の開発をご提案しました。

納入後

看護部様から、「思い描いていたシステムに近い」と評価をいただき、NICSS-R8と患者予定シェアボード機能ソフトをご採用いただきました。納入後は、看護部の皆様から意見をうかがいながら、ソフトの機能のブラッシュアップを重ねていきました。「手書きでは起こりがちだった転記ミスなども減少し、正しい情報をスタッフ間で共有しやすくなった」などのご意見のほか、手書き業務から解放され、業務量が大幅に削減されたとのお声も。患者さんに寄り添う時間が増えたり、医師とのスムーズなやりとりの実現にもつながっているようです。

お客様の声

石井 旧病院では、手術や検査の指示を受けるたびに、主にリーダーである主任がホワイトボードに情報を記入していました。手書きで転記することになるため、リーダーが内容や書く位置を間違えてしまうと大変です。1週間分の情報を一つのボードに書いていたので、狭いスペースに情報がビッシリな状態になっていたのも使いづらかったですし、情報を素早く確認するのも難しかったです。
患者予定シェアボード機能ソフトの導入当初は、「情報が重複する」「不必要な情報が入ってくる」などの不具合が頻繁に発生していました。そのためケアコムさんには、スタッフとの意見交換の場を月1回は必ず設けていただき、画面構成と機能の改善、不具合の洗い出しなど細かな調整を行っていきました。必要な情報だけを残すようにしながら、私たちが納得できるボードになるまでとことん改良を重ねていきました。
阿部 画面を初めて見たときは、患者予定が大きな文字で表示されるので、その見やすさに驚きました。同姓同名の患者さんがいる場合は、注意喚起のために赤文字と点線で表示されますが、以前は黒いマジックで書いていただけなので、患者さんの取り違いなどを未然に防げるようになったのは改善された点ですね。
石井 最大のメリットは、業務量が大幅に削減されたことです。これまで手書きで行っていた作業を思うと、リーダーたちの苦労は計り知れません。その作業が今は、まったく必要なくなったことは大きな変化です。転記ミスすることもなくなり、各種オーダーが正しく表示されて安心です。
北野 リーダーの負担が軽減されたことで、効率よく仕事ができているようです。そして何よりも、患者さんの元へ行く時間が増えたことがよかったと思います。それから、間接的ではありますが、医師とのやりとりがスムーズに進むので、患者さんに必要なことを必要な時間に届けられるようになったことも、このソフトを導入した大きなメリットです。
今井 今後の改善点としては、表示が「前日・本日・翌日」の3日間から、「1週間」の期間が表示されるようになると便利です。ケアコムさんがバージョンアップの作業を行ってくださっているようなので、とても期待しています。
北野 私たちが目指すのは「ゆきとどいた看護の提供」。患者予定シェアボード機能ソフトは、その実現をあと押ししてくれていると感じます。検査を待つ患者さんにただただお待ちいただくのではなく、前の人がもう少しで終わるから、「予定の時間を過ぎていますが、もう間もなく呼ばれますよ」と患者さんにお伝えしたり、まだ呼ばれていない患者さんの状況を「どうしてまだなの?」と現場に確認したりすることができます。そのような細やかな対応こそが「ゆきとどいた看護」の一つではないでしょうか。
※以上、ナーシングプラザ37号より抜粋
 
お話しいただいた方)
看護部長 北野 由紀さん/看護師長 石井 恵里子さん/看護師長 今井 一恵さん/看護師長 阿部 純子さん/(2016年)

納入先情報
施設名 一般社団法人 日本海員掖済会 小樽掖済会病院
住所

〒047-0032北海道小樽市稲穂1-4-1

ホームページ http://www.otaru-ekisaikai.jp/