業務効率化 課題の見える化

時間外労働の大幅な増加が課題に……。労働環境下の課題を探るためのタイムスタディ調査を実施されました

納入前

JR八戸駅より車で約30分。救命救急センターや周産期センターを有する、青森県南地域の高度急性期・急性期医療を担う八戸市立市民病院様。平成17年には、がん診療の実績から地域がん診療連携拠点病院の指定を受け、地域医療の拠点病院の役割を担っています。

近年、病院の内部・外部環境は目覚ましい変化を見せており、平成24年以降、救急患者の入院数や高齢化に伴った認知症患者が着実に増加していた同院。1床あたりの「重症度、医療・看護必要度」が高まり、ケアに要する時間に加えて、記録や周辺業務の増加や煩雑化が問題視されていました。また、時間外労働が増えていることも大きな課題で、労働環境の改善が急務となっていました。

そこで、平成29年5月に労務環境改善プロジェクト、通称SKY(※)を発足。課題を数値で可視化することを目的に、ケアコムのタイムスタディ支援サービスを採用いただきました。

※SKY…Syokuba(しょくば)Kankyo(かんきょう)Yokusuru(よくする)の頭文字からネーミング

納入後

タイムスタディ調査によって、体感的に感じていた課題でもある「記録」が時間外労働の要因であるとして明確にデータとして可視化されました。また、看護師一人の作業割合にも改善が必要であるということが数値で示される結果に。今回の調査結果や環境の変化を踏まえ、平成31年度には全病棟でPNSを導入することも決定されました。

お客様の声

川野 当時、県内の病院の看護部長さんから、ケアコムさんがたくさんの病院様と一緒にタイムスタディを行っているという情報をお聞きしました。PNS導入を決めたときでもあり、業務の仕方の現状を可視化できるところに魅力を感じ、ぜひケアコムさんにお願いしたいと考えました。タブレット端末でアプリを使った調査だとお聞きし、効率も格段によいでしょうし、しかも精度の高いデータが得られるのではないかと非常に期待していました。

岩村 調査は、混合病棟の西6階病棟(西6)からスタートしました。調査担当は重要な役割のため、プレッシャーもありましたが、調査前から外科病棟の西3階病棟(西3)の長岡主任と調査項目の基準などについて何度も打ち合わせをして本番に備えました。

長岡 西6の調査状況がどんな様子なのかが事前にわかっていたので、西3では安心して調査を始めることができました。

 西3では、申し送りの時間が長いことが数値で明らかとなりました。西6と比較すると2倍近い時間をかけていますし、個人差があることや術前処置の確認が長いこともわかりました。

山地 西6では直間比率の直接ケアが46%という結果になり、ケアコムさんから「多いですね」と言っていただきました。また、多くの時間を費やしている排泄ケアや栄養食事ケアが、主に昼休憩の時間帯にかかるため休憩をうまく取れていないこともデータから見えてきました。

加賀 両病棟とも17時以降の作業で多いのは「記録」と「入院時記録」という結果になり、やはり大きな課題は「記録」にあることも浮き彫りになりました。
今回、ケアコムさんからいろいろな角度のデータを示していただき、自分たちだけではできない大きなメリットを感じました。他病院様の結果も多くお持ちですから、比較できる点も魅力ですし、分析結果に対する考察にも相談に乗っていただき大変助かりました。

川野 問題状況を可視化するという取り組みは、組織にとってもメリットは大きいです。PNSの導入にあたり、病棟の変化を検証していく必要がありますので、そのときもまたケアコムさんと一緒に調査できたらいいなと思っています。本当に親切に細やかに対応していただきありがとうございました。

※以上、ナーシングプラザ40号より抜粋

(お話しいただいた方)
副院長兼看護局長 川野 恵智子さん/副看護局長 加賀 靖子さん/看護師長 原 美樹さん/看護師長 岩村 千春さん/看護師長 山地 恵さん/主任看護師 長岡 愛さん/(2018年)

納入先情報


施設名八戸市立市民病院
住所
  • 031-8555   青森県八戸市田向3-1-1
ホームページ http://www.hospital.hachinohe.aomori.jp/