Cases納入事例
納入事例
日本赤十字社和歌山医療センター 様
- 業務効率化
- 課題の見える化
DPNSの導入に向けて、看護業務の変化の可視化を目的に看護動線・看護業務調査を実施されました。
日本赤十字社和歌山医療センター
スタッフステーション
ベッドサイド
- 納入前
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JR阪和線和歌山駅または南海電鉄南海線の南海和歌山市駅より車で約10分。明治38年開設の同センターは、全国に92施設ある赤十字病院の中で5番目に古い病院で、和歌山市における医療の3分の1を担う中核病院です。
看護動線・看護業務調査の前に抱えていた課題の一つが、スタッフの勤務時間外の残業。特に育児短時間勤務制度を利用しているスタッフやパートの看護師が終業時刻になっても帰れないことが多く、また正規の看護師も残業が常態化しているという状況でした。このような状況をなんとか打開しようとお考えになった看護部様。看護提供方式をDPNS(Day Partnership Nursing System)に変更することを目標に、まずはDPNSの導入前後の看護業務の変化を可視化しようと、ケアコムの看護動線・看護業務調査を実施されました。
- 納入後
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今回の調査では、経験3年目までと4年目以上の看護師の動きを詳しく調べることを目的とされていたため、調査データを二つの群に分けて集計。その結果、3年目までの看護師と4年目以上の看護師では動線に明らかな違いがあることがわかりました。また、DPNS導入後のデータでは、病棟内の移動回数が両群ともに減少。さらに、効率的なOJTにもつながっていることを実感され、DPNSの効果が確実に生まれていることを感じられる結果となりました。
- 納入システム
- お客様の声
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魚崎 DPNSを導入する前後を比較し、看護師が一人で動いていたときと、パートナーと一緒に行動するときの動線や看護業務がどう変化するかを可視化することが一番の狙いでした。ケアコムさんからDPNS導入前の調査結果のデータを初めて見せていただいたときは、「こんなことまでわかるのね!」と、とても驚きました。
調査の結果、一番の課題だった時間外業務の総時間数の結果には、明らかな変化がありました。特に3年目までのスタッフの場合、DPNS導入前は総時間数が138.8分だったのに対し、導入後は109.4分と29.4分も減少。恐らく、ペアの看護師の動作を見て、「私もそういう使い方をしよう」「物品の準備の仕方をまねてみよう」と、よいところを自分にも取り入れるようになったからだと思います。
中尾 昨年秋の看護師長会において、今年の4月から全部署でDPNSを導入していく方針が決定されました。
池本 実は、導入することが決定してから、時間外業務の時間が一人1.9時間くらい減ってきたんです。冬場はとても忙しかったはずなのですが、もしかしたらDPNS導入に向けての意識的な効果が表れていたのかもしれません。
魚崎 今回の動線調査では、ケアコムさんに病院まで何度も足を運んでいただき、お電話やメールでもたくさんの相談に乗っていただきました。とても助かりました。看護動線調査は、今まで見えていなかった部分が数値として見えるというところが、スタッフへの意識付けになりますから今後も続けていきたいと考えています。DPNSだけでなく、また違う切り口でも実施できたらいいですね。こうしたデータを積み重ねて、さらなる業務改善につなげていきたいです。
※以上、ナーシングプラザ40号より抜粋
(お話しいただいた方)
看護部長・院長補佐・患者総合支援センター副センター長 中尾 ひろみさん/看護副部長 池本 義子さん/看護師長 魚﨑 操さん/(2018年)
- 納入先情報
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施設名 日本赤十字社和歌山医療センター 住所 640-8558和歌山県和歌山市小松原通4-20
ホームページ https://www.wakayama-med.jrc.or.jp