Cases納入事例

納入事例

日本赤十字社 前橋赤十字病院 様

  • 業務効率化
  • ケアの質向上

平成30年の新病院開院を機に、約1年かけてナースコールシステムを検討。NICSS-R8とスマートフォン連動の導入が、業務の効率化につながりました。

納入前

JR両毛線の前橋駅より車で約13分、前橋大島駅より車で約8分。大正2年開院の前橋赤十字病院様は、平成30年6月に新病院が完成。コンセプトである「みんなにとってやさしい、頼りになる病院」を基軸に、患者さんとご家族はもとより、職員、環境、地域や医療機関、消防・行政などにとって「やさしい」病院であることを目指しています。
旧病院で使用していたナースコールは、ケアコム製の古いシステムのもの。電子カルテと連動しておらず、親機は壁掛けのボード形タイプで、患者さんの氏名のシールを貼って使用していました。病棟が忙しいと、退院された患者さんのシールがいつまでも残っていたり、入院患者さんの名前を書き忘れて、ナースコールランプだけが点灯するということが頻発。部屋移動によるシール変更を忘れて、シールがそのままになっていることも多くありました。
新病院のナースコール検討のために、ケアコムの紹介で埼玉県立がんセンター様にも見学に行き、さまざまな病院のナースコールを調査されました。最終的に、看護部様の決定会議でNICSS-R8を採用いただきました。

納入後

電子カルテとの連動により、自動で表示が最新のものとなるため、以前の課題でもあった氏名シールの変動が不要となり、業務の効率化につながりました。また、生体情報モニタとの連動や、緊急呼出、一般呼出、トイレ・浴室などの呼出理由が一目でわかるといった、NICSS-R8の機能を最大限に活用され、医療安全性の向上、質の高い看護の提供を実現されています。さらに、内線通話やナースコール端末としてPHSからiPhoneに変更し、スピーディーな情報伝達が可能になりました。

お客様の声

 看護部では、患者さんやご家族が安全で安心できる看護の質を保証すること、そして働き続けるための職場環境の整備を行うことを大きな目標に掲げています。
市根井 ケアコム製品を採用した一番の決め手は、「患者目線による製品開発・サービス提供」を行っているケアコムさんの「姿勢」でした。ケアコムさんの製品やサービスは、病院と協働でつくられているものも多く、そうした目線は私たちにとって非常に有益なことだと感じました。
小林 NICSS-R8になってからは、電子カルテ上でベッドボードを移動すると、タイムラグなく反映されるようになり、業務がとても効率化されました。また、呼出種別が異なる表示色でポップアップ表示されるので、どの患者さんがどういう目的で呼んでいるのかがとてもわかりやすいです。呼出の中でも、緊急度の高い呼出は、優先的にコールが通知される仕組みになっているので、その分、素早く行動できるようになりました。
髙岸 生体情報モニタとも連動しているため、アラートが鳴ったときにみんなで確認し合えるので安心感もありますね。
三枝 管理者の立場としては、旧病院で非常に多かったナースコール機の修理が、新病院になってからまだ1台も発生していないのがうれしいです。今は、コードに力が加わっても中継コネクタによってすぐに外れる機能があるので、万が一引っ張られても安心。費用面において大きく影響しています。
浅野 iPhoneの導入の際、最優先で考慮したのが通話品質です。iPhoneの場合、デバイスのバージョンは変わりますが、iOS自体は統一されていますから、品質が安定しています。実際に他病院を見学し、体験もしたうえでiPhoneを選定しました。
小林 音がクリアになり、PHSのときと比べ呼出の着信が早くなったことで、ストレスなく使うことができています。
加藤 患者氏名が表示されることで、次の行動をある程度予測して部屋に行けるようになりました。さらに、スマホに医師の番号を登録することができるので、何か起きたときもその場でタイムリーに報告できるようになり、医師との連絡もスムーズです。
河野 iPhoneは機能の拡張性が高く、とても将来性のあるデバイスです。患者さんと看護師さんを結ぶツールとして、さらにその機能の可能性を広げていけたらいいなと思います。
一根井 これからの看護の現場では、リアルタイムなデータ取得が求められると考えていたので、ケアコムさんがナースコールの履歴活用に、先進的に取り組まれていたことも今回の採用に至った理由の一つです。また、病院のデータ分析をケアコムさんが行っているのも印象深かったですね。蓄積されている多くの病院データのベンチマークと突き合わせてのデータ検証は、私たちが本当に知りたいことでもあります。データ分析に加え、患者さんの徘徊検知や職員の動線調査、看護業務の可視化など、看護部の悩みを積極的に聞いてもらい、改善につなげていただけるとうれしいですね。
※以上、ナーシングプラザ41号より抜粋
(お話しいただいた方)
[看護部]
看護部長 林 昌子さん/看護副部長 三枝 典子さん/髙岸 まゆみさん/加藤 友里さん小林 祐太さん
[情報システム課]
情報システム課長・診療情報管理室長 浅野 太一さん/情報システム係主任 河野 泰雄さん/主任 市根井 栄治さん
/(2018年)

納入先情報
施設名 日本赤十字社 前橋赤十字病院
住所

〒371-0811群馬県前橋市朝倉町389-1

ホームページ https://www.maebashi.jrc.or.jp/