Cases納入事例
納入事例
地方独立行政法人 奈良県立病院機構 奈良県総合医療センター 様
- 業務効率化
新センター建設の経験で見えたのは、職員の十分な動線検討の重要性でした。
- 納入前
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近鉄橿原線の近鉄郡山駅よりバスで約10分、JR奈良駅よりバスで約30分。平成30年5月に、高度急性期・急性期医療を提供する病院として新しく生まれ変わった新センターのコンセプトは、ホテルのようなアメニティです。緑に包まれた病院、広々とした気持ちのよいエントランス、光あふれる眺望のよいデイルームなどを新設し、患者さんに安らぎを与えています。
新センターのナースコールの選定にあたっては、かなりの時間を費やして比較をし、議論を重ねていらっしゃいました。
- 納入後
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新センター開設準備室(のちに、新センター開設推進課)で、看護師としての知識と経験を活かしながら、新センターの開設準備に携わられた法喜 真由美さん(現:TQM室室長)。新病院の設計において重要なのは、早い段階で現場のスタッフの意見を取り入れることだとお話しくださいました。
- お客様の声
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法喜 当センターの病棟は、全室南向きを実現するために、円弧状に造られています。建設途中でこのような形にすることに変更となったのですが、スタッフステーションの意外なところに柱ができたのには大変困りました。ちょうどその部分には、ナースコール親機と電子カルテ、生体情報モニタの画面を設置するテーブルがあります。看護師の動線を考えると、それらは並べて配置したいものですが、柱があることで左右に分かれて置くしかありませんでした。モニタ同士が隣に並んでいるのと、柱を挟んで設置されているのとでは、小さなことかもしれませんが、実は観察のしやすさがけっこう変わってしまいます。
ナースコール子機に関してもエピソードがあります。ケアコムの子機には、呼出すためのボタン以外に、「トイレ」「点滴」と書かれたボタンが付いた、特定呼出機能付のタイプもあります。患者さんがトイレ介助を看護師にお願いしたいときや、点滴の終了を知らせるためのボタンなのですが、当初、このタイプがICUに設置されていて、一般病棟にはボタンのないノーマルタイプの子機が備えられていたのです。ICUの場合、意識の有無にかかわらず、重症度が高い患者さんが入ることが多いです。そうした方々に、わざわざトイレや点滴を分けてボタンを押してもらうというのも疑問です。私からは、「反対では? 一般病棟にその子機がほしい」と提案しました。
最近のナースコールは、とても便利になりました。患者さんの呼出理由がわかったり、離床センサーと連動してお知らせしてくれたり。個別情報廊下灯のように、ふだんは液晶画面が何かの画像になっていて、タッチすると情報が見えるといった、プライバシーに配慮した製品もあります。本来なら、ナースコールが鳴る前に患者さんのところへ行くのが望ましく、その方が患者さんも安心されます。個人的には、「ナースコールにそんなに多くの機能が必要なのか?」という見解なのですが、時代も変わり、看護も変わりつつあります。入院患者一人を受け入れるのにも、たくさんの作業が発生します。記録業務も膨大な時代です。時間を短縮して業務を効率化していくためには、今日のような便利さが必要なのかなとも思います。
※以上、ナーシングプラザ42号より抜粋
(お話しいただいた方)
[TQM室] 室長 法喜 真由美さん
- 納入先情報
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施設名 地方独立行政法人 奈良県立病院機構 奈良県総合医療センター 住所 〒630-8581奈良県奈良市七条西町2-897-5
ホームページ http://www.nara-hp.jp/