Cases納入事例

納入事例

医療法人 治久会 もみのき病院 様

  • 業務効率化
  • 多職種連携

ナースコール更新が導いた現場の変化 ムダを解消して多職種連携がスムーズに

納入前

ケアコムのパートナーユーザーでもある、もみのき病院様。他部署からナースステーションへ入る問い合わせ電話の応対フローにムダが生じており、また、受け持ち看護師へ直接つなげる仕組みがなく、対応に余計な動線と時間を要していました。「動線と時間のムダ」を改善したいとお考えでした。

納入後

ナースコールシステムの更新を機に院内のデジタル化を加速しています。チームナーシング設定自動割付機能ソフトの活用で、他部署からは受け持ち看護師のPHSに直接電話してもらえるように。看護師がPHSを1人1台持つようになったため、取り次ぎの必要もなくなりました。また、ナースコールの呼出履歴の活用にも取り組んでおり、応答時間の短縮やスタッフ配置の検討等に役立てています。

お客様の声

【PLAIMH NICSS Cloud(プライマ・ニックス・クラウド)】
ナースコール導入を契機に変わり出した組織風土。現場主体の改善が広がる

戸田 私は「中小病院だからこそ、これからはIT武装が必要」とよく話しています。当院は2病棟、60床の中小病院ですが、師長たちから、「この規模でこれだけのITを導入してくれるのはありがたい」と言ってもらえるほどにデジタル化を積極的に推し進めています。2021年に行ったナースコールシステムの更新は、「IT武装」の大きな第一歩となりました。
 新しいナースコールの運用は、現場の一般スタッフに一任しました。私からは「最終的にこうなってほしい」という展望だけを伝え、後はスタッフ自身がルールづくりやマニュアル作成を進めてくれました。実際に使うのは現場ですから、そのほうが定着しやすいと考えたんです。

北村 PHSはマナーモードや電源オフにしない。申し送りを廃止してデジタル化をうまく活用しながら自分で情報をとりにいく。すべて現場スタッフが考えたものです。ナースコール更新をきっかけに、ボトムアップで改善が進む組織風土が育ってきたと感じています。

戸田 ナースコールがどこで鳴っているのか、その場でわかるのも便利です。以前は、病室にいると廊下に出て確認しなければならず、また、病棟の造りがコの字型のため端の病室ではナースステーションまで戻って親機を確認する必要がありました。ナースコールを入れ替えてから大きく改善された点です。

北村 ナースコール親機の液晶ディスプレイに受け持ち看護師の氏名とPHS番号が表示されるようにもなりました。医師も、これまでは近くにいる看護師に「担当は誰?」と確認することが多かったのですが、今は医師自ら親機で確認して直接連絡しています。

【チームナーシング設定自動割付機能ソフト】
求めていた効率化を実現。PHS直通でムダを解消し多職種連携がスムーズに

戸田 以前から「時間と動線のムダ」を改善したいと考えていたんです。ナースステーションには毎日、事務方や各部署からたくさんの問い合わせ電話が入ります。多くは受け持ち看護師への確認なのですが、そのフローにムダが本当に多くて……。ナースステーションにいるスタッフが電話に応対、そして病棟内で受け持ち看護師を探し、その看護師はナースステーションに戻って対応する。電話をかけた職員に待ち時間が発生し、最初に応対したスタッフも看護師を探し回る時間がかかっていました。

北村 廊下で受け持ち看護師の名前を呼ぶ声が飛び交っていましたよね(苦笑)。

戸田 チームナーシング設定自動割付機能ソフトを導入後は、電子カルテとの連動で事務方等の他部署でも担当がわかるようになり、受け持ち看護師のPHSに直接電話してもらえるようになりました。PHSは1人1台持つようになったため、取り次ぎの必要もありません。「探す動線のムダ」と「待つ時間のムダ」、双方の「ムダ」を解消できました。

北村 看護師を探す声もすっかりなくなりました。以前はナースコールの呼出音も絶えず鳴っている印象でしたが、今はその騒々しさもありません。コールが鳴ったその場でPHSで応答できるなんて、昔からすると本当に異次元ですよ(笑)。

【PLAIMH ANALYTICS NurseCall Report機能】
数値で見える改善結果が、スタッフのモチベーションUPに!

戸田 PLAIMH ANALYTICSのNurseCall Report機能を使って、ナースコールの応答時間や呼出回数の履歴データを抽出しています。

北村 データは私たち自身でも、簡単な操作で抽出できます。ポンポンポンとパソコンのキーボードを叩けば、パッとデータがグラフ化されるんですよ。

戸田 最近は「看護の質」という観点で、履歴データから病棟ごとの特性を見ています。当院には一般病棟が2フロアあり、ベッド数、患者特性共にほぼ同じなのですが、一方のフロアは平均応答時間が早いが、もう一方は顕著に遅いという状況がわかりました。この差を生んでいるのは何かを考えたとき、原因はチームワークにあると考えました。

北村 ナースコール対応が早い方の病棟はチームワークがよく、スタッフ同士で声をかけて協力しながら業務を進めています。そして、そもそもナースコールの回数自体も少ないです。ですが、もう一方はどちらかというと「個」で考えて動くタイプのチーム性。このチームワークの違いが、数値としての差を生み出しているようです。

戸田 「個」で業務を進めているフロアのチームに対してはデータで比較を示して、「チームワークに取り組んでいきましょう」と伝えました。それから半年たちましたが、徐々に呼出回数が減り、応答時間が短くなってきています。主観で話すより、データで見せることでスタッフの納得感も違うようです。先取りの看護を実践できているからこそこの結果が出ていると、評価として伝えられたのはとてもよかったですね。

北村 スタッフのモチベーションにつながっているようで、「もっと頑張ろう!」という気持ちになっている様子です。

ナースコールデータとの相関分析がリリーフスタッフ配置の判断材料に

戸田 ナースコールのデータと、病床回転率(以下、回転率)・病床稼働率(以下、稼働率)との相関を見てみました。すると、回転率が上がるとナースコールの呼出回数は減少し、稼働率が高くなると呼出回数が増えることがわかりました。
 
回転率が上がるということは、入院期間が短い患者さんが多いことを意味します。当院には、ガンマナイフ治療や血管内治療等、自立度が高く短期で退院できる患者さんが一定数います。こうした患者さんはナースコールやセンサー呼出が少ないため、自立度の高い患者さんが増えると回転率が上がり、結果としてナースコール呼出が減少すると考えられます。
 
一方稼働率は、12月から2月に高くなる傾向があります。当院は脳神経外科が中心のため、冬になると脳梗塞や脳出血による入院患者が増えるのです。重症度の高い患者さんはナースコールをすることが多いため、稼働率が高い時期はナースコール回数も多くなります。

当院の看護要員は80名程度と多くはありません。人材不足という課題を踏まえ、職員一人ひとりが院内のさまざまな部署で柔軟に活躍できる「オールラウンダー型人財」の育成を目指しています。その取り組みとして、部署を越えたローテーションを実施しています。例えば、手術室のスタッフが外来でも対応でき、当直も可能で、病棟で受け持ちを持つ……そのようなイメージです。大きな欠員が出たときや、感染症の流行等で急な体制変更が必要になったときでも、誰もがリリーフとして入れるような体制をつくりたいと思っているのです。
 
今回、稼働率と平均応答時間の相関を確認したことで、リリーフスタッフ配置の検討に活用できると思いました。例えば、稼働率が高くなりそうなときには、外来のスタッフに一時的に一般病棟を手伝ってもらう、といった調整が可能です。データの分析結果と現場の実感がきちんと結び付いたことで、ここからさらに新しい工夫につなげられそうだと感じています。

※一部、ナーシングプラザ55号より抜粋

(お話しいただいた方)
看護部長 戸田 かお里さん/看護師長 北村 小織さん

#ムダを省く #多職種連携 #データ活用

納入先情報
施設名 医療法人 治久会 もみのき病院
住所

〒780-0952高知県高知市塚ノ原6番地1

ホームページ http://mominoki-hp.or.jp/