ケアの質向上

人工関節手術後に不自由になる患者さんの生活の質を上げることが課題でした。

納入前

JR熊本駅より熊本電鉄バスで約30分。熊本電気鉄道上熊本駅より約20分で堀川駅を下車し、タクシーで3分。地域に愛される「エクセレント・ホスピタル」を目指し、患者ニーズを大切にした温かな看護を提供しています。

人工関節形成術(人工関節手術)において全国トップクラスの治療実績を有する熊本機能病院様。術後しばらく続く患者さんの不自由な生活が少しでも早く楽になるよう、看護の質を上げたいと常々お考えでした。

納入後

2016年2月に新棟をオープンされ、NICSS-R8を納入いただきました。ナースコールの履歴データを活用して業務改善に取り組んでいるほかの病院様の事例などをご紹介したところ、同院様でもさっそくデータ活用を実行。データによって術後患者の行動パターンが可視化され、業務改善と患者満足度の向上につなげていらっしゃいます。

納入システム

お客様の声

 熊本機能病院は、1981年5月の開設以来、救急医療から治療、リハビリテーション、在宅医療までの一貫した医療を通して、地域医療への貢献に努めてまいりました。特に人工関節形成術(人工関節手術)においては、全国でトップクラスの治療実績を有しており、患者一人ひとりの症状に合わせた治療法とリハビリで、スタッフ一丸となって地域の方々の健康をサポートしています。

河上 私が勤務する病棟には、膝や股関節の変形に伴う手術対象の患者さんが多く入院されています。手術後しばらくの期間は、不自由な生活になってしまうのですが、入院翌日が手術になることが多いため、看護師が患者さんの生活パターンを把握したり、どのようなところに看護師を必要としているのかなどをしっかり把握する前に、看護師の介入が必要になる生活が始まってしまいます。整形外科疾患の手術患者のナースコールには何かしらのパターンがあるのではないかと考え、ナースコールの呼出を可視化する研究をスタートしました。

ナースコールの呼出総数を計測してみると、一ヵ月で約3,000件あり、患者一人あたりの1日の回数は2〜3回でした。また、手術件数が多い日は、ナースコールの総数も多くなっていることから、明らかに手術に影響されることもわかりました。呼出総数の約半数を占めていた人工関節手術患者に注目してみると、手術当日を起点にした3日間に呼出が集中しており、4日目から徐々に減少していることがわかりました。

人工関節手術をした患者さんの場合、点滴やドレーンチューブ、膀胱留置カテーテルなどが挿入されているため、術後しばらくの間はベッドの上での生活を余儀なくされます。そのため、術後の3日間に呼出が集中していたのだと考えられます。そして、午前10〜11時台は、トイレ、お風呂、リハビリ、術後のエコー検査などが行われる時間帯。患者さんの脚を冷やしたり、血栓予防の間欠的加圧マッサージ器を付けたりするタイミングです。多くの患者さんが動き出す時間ですから、ナースコールが増えたのだと思われます。

ナースコールの呼出履歴の分析によって、患者さんのさまざまな行動が見える化しました。これらの情報をもとにすれば、例えば、10時以降に呼出が集中しているのであれば、朝のラウンド時に前もって何かできることがあるかもしれません。呼出の多い時間帯の看護師配置を変更すれば業務改善にもなります。呼ばれる前に私たちが行動できれば、患者さんをお待たせすることなく、患者満足度も高まるはずです。ナースコール履歴をデータ化することによって、患者個々に対するケアを見直すことができる。そのような気づきにつながったことは非常にありがたいと感じました。今後は、見える化した事実から具体的な業務改善を図っていきたいと考えています。

呼出回数が減っているということは、患者さんがその分自立されているという一つの目安になるのではないでしょうか。リハビリスタッフと協働で車いす移乗や移動など、ADL自立に向けた指導を行い患者さんの自立を促します。このことが「もう看護師の手を必要としていない」ともとらえられるため、「早期退院も可能」ということにもなると思います。術後14日間の入院計画であれば、13日を目指すなど、在院日数の短縮にもつなげていけるといいですね。

 

※以上、ナーシングプラザ37号より抜粋

お話しいただいた方)
看護部 部長 莟(つぼみ) 美恵子さん/看護部 副部長 河上 さとみさん/(2016年)

納入先情報


施設名医療法人社団 寿量会 熊本機能病院
住所
  • 〒860-8518   熊本県熊本市北区山室6-8-1
ホームページ https://www.juryo.or.jp/