安全管理

アラート対応に追われてスタッフが疲弊……。生体情報モニタとナースコールの連動をご希望でした。

納入前

JR仙石東北ライン石巻駅よりタクシーで約10分、蛇田駅よりタクシーで約5分。2006年に現在の蛇田地区に移転新築した石巻赤十字病院様。2009年に開設された救命救急センターは、2015年に全24床の救急病棟を有する新たなセンターへと生まれ変わりました。

以前の救急病棟の病床数は、10床という規模。病棟全体を見渡せる狭い空間だったため、生体情報モニタに異常が発生しても、数歩移動すればどの病床からのアラートなのかをすぐに把握できる状況でした。そのため、生体情報モニタとナースコールを連動させる必要性がさほどなく、新しい病棟でも同様の仕様で運用をスタートされました。

ところが新しい病棟は、以前と比べて格段に広くなり、病床数も増えました。アラートがどの病床から鳴っているのかわかりにくくなってしまい、看護師の動線は増大。疲弊するスタッフ様からは、「アラートがPHSに通知される仕組みにしてほしい」という声があがっていました。

納入後

院内への働きかけの結果、生体情報モニタとナースコールの連動が実現。生体情報モニタは、フィリップス社の製品を運用されていますが、ケアコムのナースコールシステムとの連動実績が少ない事例だったため、導入当初はさまざまな検証が必要でした。現在は順調に稼働しています。モニタの異常をナースコールでリアルタイムに察知し、迅速な対応につなげていらっしゃいます。

お客様の声

萩原 救命救急センターが稼働し始めて早々に、救急病棟で予想外の事態が発生しました。スタッフが疲弊しきっているのです。生体情報モニタのアラートへの対応が、最も大きな要因でした。一人ひとりのベッドスペースが大きくなったため、アラートを把握しにくく、あちこちへと確認をしに回る必要があったのです。スタッフは「どこで鳴っているの?」と、常にヒヤヒヤしているような精神状態の中で業務にあたっていました。

 救急病棟ではケアコムのナースコールシステムとフィリップス社の生体情報モニタを導入しました。実は、移転する前にナースコールと生体情報モニタの連動については議論が行われていましたが、「連動はなし」という結論に至っていました。つまり、アラートが鳴っても、PHSに通知されない仕組みです。しかし、実際の現場は先ほどお伝えしたような状況です。スタッフからは、アラートが発生している病床がわかるように、生体情報モニタをナースコールと連動させてほしいと、悲鳴にも近い声があがっていました。

 移転したばかりのシステム変更の依頼です。「何をいまさら……」という声が院内からあがっても当然だと覚悟をしていました。しかし、皆様のサポートのお陰もあって、最終的には院内から許可が下り、生体情報モニタとナースコールの連動が実現することとなりました。

ナースコールと連動したことで大きく変わった点は、アラートが発生している病床を瞬時に把握できるようになったことです。緊急度の高い波形がモニタに出たら、NICSS親機や看護師が持つPHSに呼出が入り、画面にはアラートの種別とベッド番号が表示されます。また同時に、廊下灯のランプでも知らせるように設定をしたので、緊急時は緑のランプ、一般呼出はオレンジなどと、色で緊急度を把握できるようにもなりました。フロアを歩いているときはもちろん、別の場所で作業をしているときも、緊急アラートを確実にキャッチでき、すぐに駆けつけることができます。常に神経を使いながら対応していた以前と比べたら、断然ストレスが軽減され、より安全な看護を実践できるようになりました。

※以上、ナーシングプラザ39号より抜粋

(お話しいただいた方)
看護師長 萩原 浩子さん/(2017年)

納入先情報


施設名日本赤十字社 石巻赤十字病院
住所
  • 〒986-8522   宮城県石巻市蛇田字西道下71
ホームページ http://www.ishinomaki.jrc.or.jp/