Cases納入事例

納入事例

医療法人 健誠会 介護老人保健施設 アンダンテ伊集院 様

  • 安全管理
  • 転倒・転落対策
  • 業務効率化

トイレでの転倒・転落がゼロ件に! 環境を変えたことで、誰にも安全で安心なケアを実現しています。

納入前

JR鹿児島本線伊集院駅より車で約10分。自然に囲まれた高台に位置する施設は、「気持ちの安らぎが療養の一歩」という言葉通り、広々とした空間で、ゆったりとした療養生活が送れる環境。ご利用者一人ひとりに合わせた生活自立プログラムを実践し、生きがいのある生活づくりの支援に努めていらっしゃいます。
施設が開設してから20年以上が経ち、ナースコールシステムにそろそろ不具合が出てくるだろうと考えていたため、新しいシステムの導入を検討されていました。また、ご利用者と職員の双方に使いやすい施設を目指していたことから、負担が大きかったトイレ内の介助に対する課題も改善したいとお考えでした。

納入後

PHS連動によって、職員がどこにいてもナースコールに対応できるようになり、動線の短縮につながっただけでなく、職員同士のコミュニケーションも円滑にもなりました。また、トイレの大幅改造と共にトイレ離座検知システムを導入され、転倒・転落ゼロ件を実現されています。

お客様の声

高木 職員の働き方を大きく変えたのがPHS連動です。以前は、PHSを使っていなかったため、ナースコールがあると、詰所のナースコール親機で応答するか、お部屋まで行って対応するしかありませんでした。

丸山 現在は、PHSがナースコールと連動しているので、どこにいてもPHSで応答できるようになりました。詰所やお部屋まで行かなくても済むこともあるため、職員の動線が大幅に短縮できたと思います。さらに、PHSの画面には部屋番号が表示され、同時にどのベッドからの呼出なのかがわかります。詰所の親機では、ナースコールを押した方のお名前もわかるので、危険度の高い方であればすぐに対応したり、緊急性が低い方なら「少し待っていてくださいね」と、お声がけしてから対応したりと、利用者さんの状態によって優先順位を考えながら対応できるようになりました。

高木 ナースコールがあったお部屋に複数の職員が駆けつけて、無駄な動線が発生していたという課題も、PHSで解決しています。一人の職員が応答すれば、「誰かが対応してくれた」ということがわかるので、自分はほかの作業に専念できます。作業効率はかなり上がっていると思いますし、働きやすくなったという実感が大いにあります。

 ナースコールを更新したタイミングで、トイレの改修工事も行いました。その際に導入したのが、トイレ離座検知システムです。そもそもトイレを改修した理由は、当施設が開設された20年前と比べると、今の利用者さんの活動状況が大きく変わってきたからです。私たちには、「介護する側も、される側も、双方にやさしいケアを目指しましょう」という思いが根底にあります。それに対して、一番負担が大きかったのがトイレだったのです。実際、トイレでの転倒・転落は1ヵ月の平均で5〜10件と、明らかに多い状況でした。毎月起きていたこともあり、マンパワーで防ぐのには限界があると感じていました。

丸山 車いすが入りやすく、介助がしやすいようにトイレの向きを変え、男性用の小便器もすべて撤去して座るタイプに一新するなど、全面的に改修を行いました。施設内にある12ヵ所のトイレのほとんどに、トイレ離座検知システムを設置しました。

 トイレの環境が大幅に改善されたことで、改修後の転倒・転落は、ゼロ件になりました。ハードの改修だけではカバーしきれない部分は、トイレ離座センサーも非常に活用させていただいています。これまでは、職員にとって「トイレは危険な所」という意識が強かったのですが、トイレの環境が格段に改善されたことで、職員の心にも少しだけ余裕ができ、ほかの業務や個別対応に使う時間が増えてきているという感覚はあります。

※以上、ナーシングプラザ42号より抜粋

(お話しいただいた方)
施設長 馬場 博己さん/事務課 主任 丸山 幹生さん/介護課 高木 美里さん/リハビリ課 主任 宮 雅紀さん/(2019年)

納入先情報
施設名 医療法人 健誠会 介護老人保健施設 アンダンテ伊集院
住所

〒899-2503鹿児島県日置市伊集院町妙円寺3-1303-10

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