Cases納入事例

納入事例

医療法人 新産健会 様

  • 情報共有
  • データ活用

医療・介護情報を一元化し、複数施設間での情報共有が可能に。データ入力・確認作業のスリム化で大幅に業務時間を削減。

納入前

札幌市営地下鉄大通駅より徒歩1分。「地域の健康を守るための医療活動を、長く継続的に提供したい」というお考えのもと、道内でクリニック、健診センター、老人ホームをはじめとする14の医療介護施設を運営されています。
当法人では、さまざまな施設を運営しているがゆえに、患者さん・ご利用者情報の管理方法に課題を抱えていらっしゃいました。施設ごとで異なる多様なシステムを利用していたため、患者さん・ご利用者情報のデータや形式がバラバラに。さらに、登録時にはあちこちのシステムにデータを打ち込まなければならず、必要な情報を確認するにも大変な負荷がかかっていました。

納入後

総合医療介護連携システムCoEsseで情報を一元化し、検査レポートや電子カルテといった患者さん・ご利用者の情報を、法人内のどの施設からもすぐに確認できるようになりました。こうした情報管理・共有の効率化で、技師や医師、看護師の大幅な業務時間の削減に成功しました。
また、「各システムからデータを吸い出して二次利用したい」というご要望を受け、二次利用データベースのいわば“箱”を作成。今後は二次利用データベースに収集したデータを活用して、オンライン診療など、地域住民の健康を維持するための包括的な取り組みを進めていくそうです。

お客様の声

藤井 他社のソリューションは「医療は医療」「介護は介護」と分かれているものばかりで、連携させることができないものが多かったんです。「医療・介護データの連携」と「複数のシステムに散らばったIDの名寄せが可能であること」、この両方を実現できる点で、CoEsseに惹かれました。
 もう一つの決め手が、「各システムからデータを吸い出して二次利用をしたい」という我々の要望にケアコムさんが応えてくださったことです。しかも「中身となるシステムの部分をあとから自由に開発して使える、二次利用データベースの、いわばば〝箱〞のようなものを作る」と提案してくださった。その柔軟性や提案力に大きな魅力を感じました。

會澤 我々サイドで、あとからインターフェイスを増やせる点も魅力的でした。施設が増えたり、新たに利用したいデータベースが出てきたときにもフレキシブルに対応できます。

小助川 現在は、施設間・職種間の情報共有にフル活用しています。例えば、とあるクリニックで診察した患者さんを、専用の検査機器がある別のクリニックに紹介するときなど、法人内の複数のクリニックで即座に検査結果が共有でき、大変便利になりました。

藤井 特に検査レポートをすぐに共有できるのがありがたい。これまでは送られてきたPDFファイルを確認したり、VPNにつないでシステムを立ち上げなければならなかったのが、CoEsseならブラウザからログインするだけで必要なレポートを確認できます。医師からも好評で、看護師や技師も頻繁に使っているようです。看護師はこれまで、専用端末を使用して電子カルテを閲覧する必要があり、共用の端末を譲り合いながら使うことも多かったようです。CoEsseが導入されてからは、誰でもブラウザから電子カルテを確認できるので、ストレスが減ったと聞いています。

山内 私はシステムに関するヘルプデスク業務を担当しているのですが、職員からは「全施設の電子カルテを、どこでも、瞬時に、簡単に見られるようになって一気に便利になった」という声をよく耳にしています。

小助川 名寄せの精度が高いところもいいですね。氏名や被保険者番号だけでなく住所や電話番号まで照合して統合されます。特にセンターでは、被保険者番号を覚えていない方もいらっしゃいます。単独の情報のみで名寄せするシステムでは、さまざまな施設をもつ当法人の場合、名寄せがしきれないのですよね。そのようなこちらの事情に合わせて名寄せする仕組みをケアコムさんは作成してくださいました。

藤井 情報共有の効率化や電子カルテへの入力作業削減で、法人全体では約240時間の業務時間削減に成功しました。特に技師に関しては、1クリニックあたり1ヵ月に約40時間と大きな業務時間削減効果が出ています。二次利用データベースの実用化がさらに進めば、その削減効果は数千時間になると見込んでいます。

※以上、ナーシングプラザ47号より抜粋

(お話しいただいた方)
理事長 杉江 比呂記さん/システム部門主任 藤井 孝典さん/システム部門副主任 會澤 淳史さん/システム部門 山内 香凛さん/システム部門 小助川 卓也さん
(2021年11月 取材)

納入先情報
施設名 医療法人 新産健会
住所

〒060-0042 札幌市中央区大通西1-14-2 桂和大通ビル50 4F

ホームページ https://shinsankenkai.or.jp/