Cases納入事例

納入事例

国立大学法人 香川大学医学部附属病院 様

  • 業務効率化

呼出履歴に基づいて生体情報モニタのアラーム設定を見直し。ワーキンググループを発足し、大幅なアラームの減少に成功。

納入前

JR高松駅から徒歩5分にある、ことでん「高松築港駅」から電車とバスで約40分。香川県内唯一の大学病院で、特定機能病院でもあります。「患者さんの人権を擁護し、患者さんから信頼される看護を提供する」を理念に掲げ、香川県を中心に地域の医療をけん引していらっしゃいます。
同院ではナースコールが常に鳴っているような状況に課題を感じており、呼出履歴を確認してみると、中には月の合計が1万5,000件を超えていたという病棟も。平均応答時間は、半数の病棟が10秒を超えていたといいます。ナースコールが鳴っている状態に慣れてしまい、いつか緊急度の高いアラームを見逃してしまうのではないかという不安を抱えていました。

納入後

ナースコールの呼出履歴の集計データをきっかけに、ケアコムと、生体情報モニタのメーカーである日本光電工業の提案で病棟の壁を超えたワーキンググループを発足しました。三つのモデル病棟で業務改善に取り組んだところ、大幅なアラーム減少に成功。病棟が静かになったうえ、業務の優先順位が明確になりました。
さらには、既存の業務を見直すことによって、これまで「当たり前」だと思いこんでいたような業務に疑問点を抱き、改善を進めるきっかけにもなったといいます。例えば離床センサーの設定を、これまで「起き上がり」にしていたものの、安全を第一に考えたうえで問題がなさそうな患者さんは「離床」に変更。すると、結果的にセンサーの呼出が1/3まで減少し、スタッフも業務に集中できるようになりました。今後も他部署間で意見交換しつつ、さらなる業務改善に取り組んでいくそうです。

お客様の声

田中 ワーキンググループ(以下WG)の初年度となった2021年は、まずモデル病棟をつくろうと考え、提供いただいた履歴データで特徴的だった三つの病棟を選定しました。キックオフ、現状把握、活動効果の確認、活動のまとめなど、各フェーズで必ずケアコムさんとWGを開催し、情報共有と振り返りを重ねていきました。

光家 臨床工学技士の私もWGのメンバーとして参加させていただきました。ナースコールや生体情報モニタといった医療機器、それらから派生する医療情報などの専門家として、看護師の皆さんとは異なる角度からディスカッションを行いました。普段は、機器が壊れた際に修理などで看護部と関わることが多いのですが、ケアコムさんからも声をかけていただいたこともあって、多職種連携によるWGが実現しました。

今川 モデル病棟の1つ、心臓血管センターでは、循環器内科・心臓血管外科の病棟です。循環器系の患者さんが多いため、ほとんどの方に生体情報モニタを使用しています。 
勉強会やさまざまな取り組みの結果、1万7,000件あった生体情報モニタのアラームが、2カ月後には1万3,000件とかなり減ったので効果を実感しました。また、半年後のアンケート調査では、半数のスタッフが「アラームを意識するようになった」と答えました。 

角田 消化器内科・総合内科はでは、取り組みを始めてから5ヵ月後には、離床センサーの呼出回数が1/3減少し、身体抑制の割合も20%から7%まで減らすことができました。以前の状況ですと、連動するPHSも鳴りっぱなしで、スタッフもそれに気を取られて業務を中断されがちでしたが、状況が改善されて業務に集中できるようになりました。一般呼出や生体情報モニタの呼出などの対応もよりスムーズになったと感じました。

 私の部署は、呼吸器外科と呼吸器内科の病棟です。最初にデータを提供いただいたとき、スタッフへ病棟の現状を視覚的に伝えるのに重要な資料になると感じ、うれしかったですね。自部署へコピーを持ち帰って自分で分析を始めました。
 スタッフからの意見聴収なども行い、その後、アラーム呼出が1万件以上も減少し、病棟がとても静かになりました。スタッフにも正しいアラーム対応が定着したのではないかと思っています。

光家 ケアコムさんのデータ分析力や履歴データの情報量の素晴らしさも、ワーキンググループが盛り上がった要因の一つでしたね。私たちから見て気づけなかった点に指摘をいただくことも多くあり、とても勉強になりました。

田中 データ分析などは看護師にとって非常に苦手な分野です。そこに、ケアコムさんや日本光電工業さん、光家さんなどがそれぞれの専門性を発揮してくださって、初めてこの取り組みも成功したのではないかと思います。またさらに課題が見えてきていますので、今年も継続して取り組んでいきたいと思います。

阿部 今回、ケアコムさんにデータを提供いただくことで、問題の可視化につながり、業務改善に着手できました。また、部署の看護管理者が変わっても、元の体制に戻ることなく定着できています。これからも、看護ケアの質に着目した業務改善に積極的に取り組んでいきたいと思います。

※以上、ナーシングプラザ48号より抜粋

(お話しいただいた方)
看護部長 阿部 慈さん/副看護部長 田中 ひとみさん/看護師長 今川 さおりさん/看護師長 森 光代さん/看護師長 角田 光代さん/看護師長 中村 かおりさん/臨床工学部副部長・臨床工学技士長 光家 努さん
(2022年5月 取材)

納入先情報
施設名 国立大学法人 香川大学医学部附属病院
住所

761-0793香川県木田郡三木町池戸1750-1

ホームページ http://www.kms.ac.jp/~hospital/