Cases納入事例
納入事例
社会福祉法人 恩賜財団済生会支部 埼玉県済生会加須病院 様
- 業務効率化
- データ活用
ナースコールの呼出履歴を活用し、対応時間の短縮やベッドサイドケアの充実を実現。
- 納入前
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東武伊勢崎線「加須駅」より徒歩で約10分。病院の新築移転を機に、現場のIT化を推進されました。特に現場で大きな課題だった、頻回なナースコールの改善と離床センサーの有効活用を目指し、「データ活用」や「センサー内蔵型」をキーワードにシステムを選定。結果的に「呼出履歴データの可視化」が決め手となり、ナースコール、スマートフォン連動(以下、スマホ連動)、スマートベッドシステムTM連動(※1)を採用いただきました。
- 納入後
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呼出履歴データは、スマートベッドシステムTM連動やマルチケアコールの呼出設定の見直しに活用いただいています。毎朝スタッフ全員で患者さんごとの呼出履歴を確認する時間を設け、特に呼出回数の多い患者さんの通知設定の見直しを行っているそう。患者さんの安全を担保できる範囲での適切な通知設定の見極めにより、頻回なナースコールによる看護師の負担の軽減につなげています。
- お客様の声
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小沼 新しいナースコールになり、患者さんの管理にかかる時間がかなり減りました。以前は患者氏名が印字されたシールをプレートに貼り、親機に掲示していました。同姓同名の方はマーカーを引く、担当看護師や医師はマグネットを使って管理するなど、とにかくアナログな運用状況でした。それが今ではパソコン上ですべて対応でき、とても助かっています。
柳井 PHSからiPhoneになり、呼出時に得られる情報量が増えました。スマホ連動では、例えば一般呼出のときには「ナースコール 480-1 ヤナ」といったように、患者さんの苗字の二文字が表示されます。一方、センサー呼出では、「480-1 オキアガリ」などと表示されます。この表示があるだけで誰がどのような理由で呼んでいるのかがわかり、患者さんの状態を思い浮かべながら駆けつけられるので、ケアの予測ができて助かるとスタッフが話していました。
柳井 スマートベッドシステムTM連動の通知設定の見直しに役立っているのが、呼出履歴データです。私たちは、毎朝スタッフ全員で患者さんごとに呼出履歴を確認する時間を必ず設けています。特に呼出回数が多い患者さんは呼出内容を確認して、「設定が適切か」「無駄鳴りにつながっていないか」という視点で通知設定を見直しています。患者さんの状態も日々変化していきますから、呼出履歴データを活用し、安全を担保できる範囲での適切な通知設定を見極め、看護師の負担を軽減していきたいと考えています。
小沼 呼出履歴が見やすくなったことにより、看護師の動き方も変わったと思います。一般呼出が多い患者さんの場合、なるべくベッドサイドにいる時間を長くしようという行動が見られるようになりました。また、呼出履歴データは呼出応答時間の確認にも役立てており、毎月、全病棟で平均応答時間と目標時間を掲示するようにしています。
柳井 システム導入当初、私の病棟は呼出対応に約14秒とやや長めに時間がかかっていました。というのも、病院移転後すぐはセンサーを必要とする患者さんの選定ができず、看護師の感覚で設定していたので、呼出回数がかなり多かった現状がありました。今では、呼出履歴データを見ると平均して9秒台で対応できるようになり、患者さんのそばに早く駆けつけられるようになったと実感しています。
小沼 現在、移転による動線変更に伴い看護体制の見直しを行っています。今後は、その効果測定として呼出履歴データを活用する予定です。数値データは確かな証拠になるので、何かを変えたいときにデータがあるのは心強いですね。将来的には、データから改善策を考えられる看護師をさらに増やしていきたいと考えています。
※1…スマートベッドシステムはパラマウントベッド株式会社の登録商標です。
※以上、ナーシングプラザ51号より抜粋(お話しいただいた方)
副看護部長 小沼 美穂さん/副課長 柳井 千恵さん
- 納入先情報
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施設名 社会福祉法人 恩賜財団済生会支部 埼玉県済生会加須病院 住所 〒347-0101埼玉県加須市上高柳1680
ホームページ https://saikazo.org/