Cases納入事例
納入事例
小豆島中央病院 様
- 感染症対策
手作業の手間なく的確に状況を把握。データを活用して手指衛生の遵守を高める
- 納入前
-
池田港より車で約5分、徒歩で約13分。小豆島中央病院様は、2016年4月に内海病院と土庄中央病院が統合され、小豆島の二次医療を担う病院として開院。小豆島で唯一の公立病院であり、島に一つのみの感染症の入院施設としても機能しています。
同院看護部様では、病院統合の前から手指衛生遵守率の向上を目指していました。しかし、手作業による消毒剤の消費量の計測・集計の煩雑さに課題を感じ、2022年に手指衛生管理システムを導入されました。
- 納入後
-
システムを利用することで、以前のように目分量で消毒剤の使用量を測り、手動で計算するといった大変さが解消されたのが大きく改善された点です。消毒剤の使用回数が自動でデータ化され、遵守状況を正確に把握できるようになったこともシステム導入の大きなメリットだといいます。また、計測するためのシステムを設置する場所を工夫したことで、看護部だけの取り組みだったのが看護部以外の部署にも広げることにも成功されました。
- 納入システム
- お客様の声
-
唐橋 システム導入以前は、消毒剤の使用量の確認は一つひとつが手作業でした。
奥 毎月看護師たちは、各自で腰に付けている消毒剤のボトルの、使った量の位置にマジックで線を引いていました。
木村 前回の計測から何ミリ減ったのかを私たち感染担当者(リンクスタッフ)が計算し、全員分を集計して感染対策室に報告していました。計測は目分量だったため、正確性に欠けていたこと、また、看護部の人数が多いため集計作業が大変だったことが課題でした。
木村 3HSは、専用の計測器を使って、職員個人が携帯する消毒剤の量を自動計測できるシステムです。計測時に職員証の裏に貼ったバーコードをシステムで読み取ることで、個人を特定できる仕組みになっており、消毒剤を計測器に乗せると、日時や計測量の情報と共に個人単位でデータが蓄積されていきます。
唐橋 計測されたデータは、日ごとに自動計算されます。その蓄積したデータをもとに、所属別や個人別、日別、消毒剤の種類別などで集計したグラフデータを、毎月ケアコムさんより提供してもらっています。そして、院内の共有システムにアップして、誰もが見られるようにしています。
システム導入前後の使用回数のデータを見てみると(グラフ)、導入前は全体的にやや少なくなっていたのですが、システムを入れた直後に一気に増えた部署もあり、早々に効果を実感しました。
山田 データとして数値が正確に出てくるのがいいですよね。
奥 そうなんです。これまでは目分量の計測だったのであいまいさがありました。「しっかり使用している」という感覚があった職員でも、消費量の数値を見ると「意外と使えていなかった」ということがわかったりもしました。
山田 自分では「きちんとボトルを押してこまめに実施している」と、正確に使っている気持ちになっているのでしょうね。回数的には多いかもしれないけれど、もしかしたら1回に使用する量が少なかったのかもしれません。そうした実施状況がはっきりとわかったのはよかったです
唐橋 今後は、システムの使いやすさをより高めていきたいと考えています。例えば、自分のその日の消費量をすぐに把握できたり、院内で掲げる目標値に達しているかどうかがわかる仕組みにしたいです。今は、計測した時点のボトルの重さが画面に表示されるのみで、「どれくらい使ったのか」は、計測前の数値を自分で覚えていないとわからないのがネックです。消費量が計測時に表示されたり、目標値に達していたら色が変わって知らせてくれたりといった便利なシステムに改良していきたいと、ケアコムさんにも相談しています。
※以上、ナーシングプラザ51号より抜粋
(お話しいただいた方)
看護部長 山田 寿美さん/副看護部長 奥 克代さん/感染対策室長 唐橋 真理子さん/看護師 木村 美咲さん
- 納入先情報
-
施設名 小豆島中央病院 住所 〒761-4301香川県小豆郡小豆島町池田2060-1
ホームページ https://scha.jp/