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2026.03.18
見守りカメラが病院に必要な理由とは?おすすめの選び方と注意点を解説
病院では人員不足や業務過多により見守りが十分におこなえず、転倒・転落事故が起こりやすい状況です。とくに夜間は対応が難しく、安全確保が課題となりがちです。
こうしたなか、見守りカメラは「患者さんの安全性向上」と「看護師の業務効率化」を同時に実現できる手段として注目されています。
ただし、導入にはプライバシーへの配慮と十分な説明・同意が欠かせません。
この記事では、病院に見守りカメラが必要とされる理由や選び方、導入事例、設置時の注意点を解説します。適切なカメラ選びが、病院の安全管理と働き方改革につながります。ぜひ参考にしてください。
▼目次
- 1.病院の見守りカメラと一般的な防犯カメラの違い
- 2.見守りカメラが病院に必要とされる理由
- 状態変化をリアルタイムで把握し早期対応
- 看護師の業務負担の軽減と精神的ゆとりの確保
- 3.病院用の見守りカメラを選ぶときのチェックポイント
- 高性能な検知機能があるか
- ナースコール連動やスマートフォン通知などのシステム拡張性はあるか
- 双方向の会話機能や夜間でも鮮明な暗視性能はどうか
- 4.ケアコムの見守りカメラを導入した病院の事例
- 見守りシステム連動で「身体拘束の最小化」と「安全」を両立した事例
- センサーと映像の連動で質の高いチーム医療を実現した事例
- 5.病院に見守りカメラを設置する際のルールと注意点
- 見守りカメラの活用には「本人や家族の同意」と「利用目的の明示」が原則
- プライバシー保護と映像データの適切な管理方法の検討
- 6.適切なカメラ選びで病院の安全と業務効率化を目指そう
1.病院の見守りカメラと一般的な防犯カメラの違い
見守りカメラは防犯目的の「監視カメラ」とは違い、患者さんの安全を守るために設置されるカメラです。
おもに以下のような違いがあります。
| 項目 | 一般的な防犯カメラ | 病院用見守りカメラ |
|---|---|---|
| 主な目的 | 不審者侵入や盗難の記録・抑止 | 患者さんの安全確保とリアルタイム対応 |
| 使用方法 | 録画がメイン(事後確認用) | モニタリング・即時対応 |
| 検知機能 | 動体検知 | 起き上がり検知、離床検知など医療特化型 |
| 通知機能 | 基本的になし | アラート通知 |
| 通信機能 | 一方向のみ(映像のみ) | 双方向通信のものもある(声かけ可能) |
| システム連携 | 単独動作 | ナースコール連動、電子カルテ連携可能 |
このように、病院用見守りカメラは単なる録画機能だけでなく、医療現場に特化した機能が備わっています。
2.見守りカメラが病院に必要とされる理由
見守りカメラは、慢性的な人手不足の病院でも、患者さんの安全を守りながら、スタッフの負担も軽減できると期待されています。
自病院に導入したときに、どんな効果をもたらしてくれるかをイメージしながら読み進めましょう。
転倒・転落や徘徊の早期発見による事故防止
見守りカメラは、転倒・転落や徘徊を早期に発見し、事故を防ぐために必要です。
病院では高齢者や術後の患者さんが多く、急な離床による転倒リスクが常に存在します。とくに夜間は人員が限られ、常時見守ることは現実的ではありません。認知症患者さんの徘徊も院内事故につながる要因です。
こうした状況でも見守りカメラでリアルタイムに動きを把握できれば、危険な兆候にすぐ対応できます。転倒は生命や生活の質(QOL)に影響しやすいため、予防体制の強化が欠かせません。
状態変化をリアルタイムで把握し早期対応
見守りカメラは、急変の兆候を早期に察知するために役立ちます。
状態変化時に映像で状況を確認できれば、処置の優先度を迅速に判断できます。
とくに夜間や休憩中などの人員が限られる時間帯でも、リアルタイムに把握できることで対応の遅れを防ぎ、患者さんの安全確保につながるでしょう。
看護師の業務負担の軽減と精神的ゆとりの確保
見守りカメラを設置すれば遠隔で患者さんの状況を確認できるため、不必要な訪室を減らせます。
その結果、業務効率が向上し、本来の看護業務に集中できる時間を確保できます。
また、常に様子を把握できる安心感が、看護師の精神的負担の軽減にもつながる点がメリットです。
3.病院用の見守りカメラを選ぶときのチェックポイント
病院に設置する見守りカメラは、どのようなものでもよいというわけではありません。
ここでは、見守りカメラの選定時にチェックすべき3つのポイントを解説します。
高性能な検知機能があるか
見守りカメラを選ぶ際は、検知機能の性能を重視しましょう。
事故防止には起き上がり検知や離床検知、動体検知など、患者さんの動きを正確に察知できる機能が必要です。
検知精度が低く誤報が多いと、その都度対応しなくてはならないため、現場の負担がかえって増えてしまいます。
検知範囲を調整できる機能があれば、必要な部分だけを監視できて便利です。
最近では、ケアコムの見守りカメラのようなAIやセンサー技術を活用した高精度な検知機能を持つカメラも登場しており、より確実な見守りが可能です。
ナースコール連動やスマートフォン通知などのシステム拡張性はあるか
既存のナースコールシステムと連動できるカメラであれば、どこにいてもリアルタイムに映像が確認でき、患者さんの状況を把握したうえで適切な対応を判断できます。
複数のカメラを一括管理できる機能や、電子カルテとの連携も業務効率化に役立つため、注目したいポイントです。
また、将来的にほかの機器を追加した際にも連携できるシステムを選ぶのもポイントです。
既存のシステムを総取り替えすることなく連携できるため、追加導入の手間やコストも抑えられます。
双方向の会話機能や夜間でも鮮明な暗視性能はどうか
見守りカメラを選ぶ際は、双方向で会話できる音声機能や、夜間でも鮮明に映る暗視性能も確認しましょう。
カメラに音声機能があれば、すぐに駆けつけられない場合でも遠隔から声かけができ、患者さんに安心感を与えられます。またカメラに音声機能が無い場合は、ナースコールと組み合わせることで映像を見ながら通話することもできます。
高性能な暗視機能や高画質映像は、消灯後でも表情や動作を把握でき、より正確な判断につながります。
また、介護施設における見守りカメラの選び方については、下記の記事で解説しています。
▼関連記事:介護施設における見守りカメラの選び方や導入時の注意点を分かりやすく解説
4.ケアコムの見守りカメラを導入した病院の事例
組織的な取り組みとシステム導入により、実際にインシデント削減や業務効率化に成功した病院の事例を解説します。
導入前の課題と導入後の効果を具体的に見ていきましょう。
見守りシステム連動で「身体拘束の最小化」と「安全」を両立した事例
ある病院では、病床稼働率が90%以上と多忙を極めており、転倒や急な離床を防ぐための見守り体制に課題を抱えていました。そこで見守りカメラとナースコールシステムを連動させ、以下のような変化を得られています。
| 見守りカメラ導入前の課題 |
|---|
|
・患者さんのそばにいる時間が十分に確保できず、状態把握が遅れることがあった ・夜間帯は患者さんの急な動き出しを把握しづらく、転倒や離床を未然に防げないケースがあった ・手書きのベッドマップ管理では情報の更新忘れや書き間違いが起こりやすく、他職種との正確な情報共有に時間がかかっていた |
| 見守りカメラ導入後の効果 |
|
・ナースコール親機の画面で動き出しのタイミングを映像で把握できるため、ケアを集中すべきところの判断がしやすくなった ・離床センサーと見守りカメラを適切に使い分けられるようになり、目指すべき「身体拘束の最小化」に役立てられている |
運用ルールの整備には時間を要しましたが、その分効果を実感できているといいます。
見守りカメラが「監視」ではなく「自由と安全の両立」に貢献できたことを証明した事例といえるでしょう。
センサーと映像の連動で質の高いチーム医療を実現した事例
この事例では活動性の高い患者さんが多く、離床センサーが頻繁に反応するため、看護師の負担が大きくなりがちでした。
そこでセンサーと映像を連動させ、業務効率化とケアの質向上を同時に実現しました。
| 見守りカメラ導入前の課題 |
|---|
|
・離床センサーの反応回数が多いため、対応が追いつかないことがあった ・現場に行くまで患者さんの状況(起き上がりか、転倒かなど)が把握できなかったため、アラームが鳴るたびに駆けつける負担が大きかった |
| 見守りカメラ導入後の効果 |
|
・手元のスマートフォンで即座に状況を映像確認できるため、無駄な駆けつけが減り、本来の業務に注力できるようになった ・映像という客観的なデータをもとに、患者さんの身体能力に応じた最適なケアプランをチーム全体で共有できるようになった |
見守りカメラが質の高いチーム医療を支えていることをあらわした事例といえます。
ケアコム製品の納入事例はほかにも下記のページより確認いただけます。
5.病院に見守りカメラを設置する際のルールと注意点
見守りカメラを設置する際は、患者さんのプライバシー保護と適切な運用ルールの整備が欠かせません。ここでは、設置時に注意すべきポイントを解説します。
見守りカメラの活用には「本人や家族の同意」と「利用目的の明示」が原則
見守りカメラを設置する際は、患者さんやご家族に対して事前に十分な説明をおこない、書面による同意を取得することが原則です。その際、安全確保や事故防止といった利用目的をはっきり伝えましょう。
見守りカメラで撮影される映像は個人が特定できる「個人情報」に該当するため、適切に取り扱わなければ法的なトラブルにつながります。
院内で見守りカメラの運用ルールやマニュアルを全スタッフが適切に運用できるように、倫理委員会で十分に検討したうえで導入を進めることが望ましいです。
▼参考:カメラに関するQ&A|個人情報保護委員会
プライバシー保護と映像データの適切な管理方法の検討
プライバシー保護の観点から、撮影範囲はベッド周辺など必要最小限に限定し、トイレや浴室など不必要な場面は撮影してはいけません。
映像データの保存期間も明確に定め、必要以上に長期間保存しないようにします。
映像データへのアクセス権限は厳格に管理し、閲覧できる職員を限定することが重要です。データの暗号化をはじめとするセキュリティ対策を徹底しましょう。
運用開始後も定期的に運用状況を見直し、問題点があれば速やかに改善する体制が必要です。
6.適切なカメラ選びで病院の安全と業務効率化を目指そう
見守りカメラは、転倒・転落事故の防止や状態変化の早期発見などの面から、病院にとって重要な役割を担います。
しかし、見守りカメラをただ設置すればよいわけではなく、現場で実際に活用できる検知性能や通知機能を備えている機種を選ぶことが大切です。
また、患者さんやご家族への説明、同意取得の手順、映像管理のルール整備など、運用面の検討も欠かせません。
見守りカメラの適切な準備と運用により、安全性と業務効率化の両立を目指しましょう。
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