Cases納入事例

納入事例

宇陀市立病院 様

  • 安全管理
  • 情報共有
  • 地域医療連携
  • 多職種連携

「宇陀けあネット」が叶えた多職種連携の強化と、地域全体で患者を見守るケアの形

納入前

近鉄大阪線「榛原」駅より徒歩で約7分。宇陀市唯一の公的病院である宇陀市立病院様は、2013年の新病院への移転を機に、ナースコール、エリア検知呼出システムを導入されました。その目は地域にも向けられ、「宇陀けあネット(総合医療介護連携システムCoEsse)の活用もスタートしています。

エリア検知呼出システムを導入する前は、ご高齢の認知症患者さんの離棟・離院が発生しており、看護師が急いで探しに行くことも。また、多職種との連携にも課題がありました。例えば、連絡手段が電話のみだったことで、業務時間終了後まで折り返しを待つ看護師もおり、超過勤務の一因にもなっていたといいます。

納入後

大きな課題だった患者さんの離棟・離院は、エリア検知呼出システムを導入してから未然に防ぐことができるようになりました。地域との連携は「宇陀けあネット」の導入でよりスムーズになり、つながりも強化されたようです。特にチームメンバーでチャットのようにやり取りできるコミュニケーションボードの活用で、時間を気にすることなく気軽に連絡を取り合えるようになったとのこと。ほかの職種との距離がぐっと縮まり、患者さんのことを多職種一丸となって看られるケアの形を実現されています。

お客様の声

田村 ナースコールの便利だと感じる機能は、呼出音の鳴り分けです。一般呼出、センサー呼出、緊急呼出など、それぞれの呼出音を変えられるので、音で緊急度を判別できるようになりました。やはり、緊急や離床センサーの呼出には急いで駆けつける必要がありますから、以前よりもスピード感をもって対応できるようになったと感じます。

山内 エリア検知呼出システムは、ICタグを身につけた患者さんがIoTゲートウェイを設置したエリアに近づくとナースコールにお知らせが入る仕組みです。システムを導入する前は、ご高齢の認知症患者さんが院外に出てしまって、看護師が急いで探しに行くということも時々発生していました。

田村 現在は、大きな課題だった離棟・離院を今は未然に防ぐことができていますし、「患者さんを外まで探しに行く」という看護師の仕事は完全になくなりました。

井本 地域の医療・介護機関と連携できるシステムCoEsse(以下、宇陀けあネット)を導入したきっかけは、奈良県の地域医療・介護連携ICT導入推進事業の施行モデル地区に宇陀地域が選定されたことです。

山内 現在は、新人、中堅、管理職といった立場に関係なくすべてのスタッフが宇陀けあネットを利用しています。

特に活用しているのが、チームメンバーでチャットのようにやりとりしたり、リアルタイムな患者さんの様子などを共有したりできるコミュニケーションボードです。看護師の場合、コミュニケーションボードは多職種とのやりとりでとても重宝しています。

田村 コミュニケーションボードの活用により、電話時代の課題だった「折り返しを待って超過勤務に……」といったことは一切なくなりました。患者さんの診察時間や関係者の業務時間などを気にすることなく、いつでも連絡できるところは、看護師だけでなくほかの職種の方にとっても負担軽減につながると思います。

井本 「ほかの職種との距離」もぐっと近くなったと思います。コミュニケーションボードでの密なやりとりもあってか、リアルな場面でも話がしやすくなったとほかの職種の方からお聞きしました。

山内 患者さんを中心に、多職種が同等の立場で連携し合うという地域包括ケアの仕組みができていると感じます。
地域医療連携において、看護師はあらゆる場面で橋渡し役になっています。患者さん、ご家族の問題、医師や薬剤師からの情報をほかの職種の皆さんに発信している姿を見ると、スタッフは本当によく対応してくれているなと感謝の気持ちでいっぱいです。とはいえ、これこそが地域医療連携における看護師の責務だと思います。その責務を果たしてもらうために、私ができることは看護師の業務改善、環境整備だと考えています。ケアコムさんにはぜひ、システム面から業務改善をサポートいただけたらうれしいです。
※以上、ナーシングプラザ50号より抜粋
(お話しいただいた方)
看護部長 山内 麻里子さん/看護副部長 地域連携課 課長 井本 英実さん
4棟病棟 課長 田村 亜矢子さん

納入先情報
施設名 宇陀市立病院
住所

〒633-0253奈良県宇陀市榛原萩原815

ホームページ https://www.city.uda.nara.jp/udacity-hp/