Cases納入事例

納入事例

社会福祉法人 新生会 特別養護老人ホーム 新生ホーム 様

  • 転倒・転落対策
  • 業務効率化

業務の優先順位を明確にし、ご利用者のケアの質向上につなげる

納入前

従来は、ケアステーションにある親機や廊下灯の点灯でナースコールの呼出情報を確認していた新生ホーム様は、転倒リスクのあるご利用者への対応スピードに課題を抱えていました。高度障害をもつ方や転倒リスクのある方が多く、夜間の頻回な呼出に対する職員の負担は身体的にも心理的にも大きなものでした。

職員の負担を軽減するため、30年ぶりにナースコールシステムを刷新されました。

納入後

ナースコールとPHSの連動により手元で呼出情報が確認できるようになり、対応スピードが向上。対応の優先順位がつけられるようになり、職員の心理的負担が大幅に軽減されました。また介護ソフトとの連動で呼出情報が自動的にケース記録に反映されるようになり、職員の対応記録の可視化が実現しました。

お客様の声

【PHSとの連動】
転倒リスクのあるご利用者への対応を優先できるように

 PHSの画面で部屋番号とベッド番号が確認できるようになり、対応スピードが早くなったと思います。以前はナースコールが鳴り続けていると、ご利用者のもとにまず駆けつけるため、数名の職員が同じ場所に集まってしまうことがありました。PHSで誰かが対応したことがすぐにわかるようになり、職員同士がお見合い状態になることがなくなりました。

田部 以前は排泄介助などの最中にほかの方から呼出があると「すぐ行かなくては」という思いに駆られ、呼出を確認するために作業を中断していました。でも今は手元のPHSで確認できるので、事故リスクの高い方からの呼出の場合、進行中の介助を早く済ませて次に行くなど、優先順位をつけられるようになりました。

 PHSでご利用者と会話をして待機していただくことができ、そのぶん介助中の方に「横になるまで一緒にいますよ」というお声がけができるようになりました。一人ひとりに対応する時間がきちんととれている実感がありますね。またナースコールの鳴りっぱなしもなくなり、ご利用者にとって快適な環境になっているはずです。
 
 
 
【介護ソフトとの連動】
ケース記録の正確性が向上。ご家族の安心にもつなげていきたい

田部 ナースコールの呼出があるたびに記録できるときもありますが、夜間帯は一人のため、たいていは対応後にまとめて呼出時間などを入力しています。自分の記憶を頼りにせざるを得ないので、呼出が続いて対応したときはどうしても記録にズレが生じてしまいます。

菅原 新しく入所されたご利用者に対しては呼出対応の記録を丁寧に行うものの、常に同じ時間での呼出、同じ対応となってくると、特別な対応が必要でないかぎり記録は減ってくるものです。職員間でも日常的な介助の対応についてどこまで記録するのか、個人によって記録の差が生じていました。

呼出情報がすべて自動的にケース記録に反映されることで、例えば夜間は呼出が常に多い方など、対応に慣れてきただけで実は呼出回数が減っていないといった状況もご家族に説明することができます。その点で、ご利用者の生活状況のご理解につながると考えています。

長島 ご家族に話を盛らずにありのままを伝えることが大切です。そのうえで頼りになるのが、介護士の皆さんが残してくれるケース記録です。介護ソフトとの連動で正確な呼出時間や対応履歴が記録されるようになれば、私たち相談員も状況をより伝えやすくなりますし、ご家族にも安心していただけることが増えることを期待しています。
 
 
 
【今後の展望】
ICT活用でゆとりある職場へ 職員全員の意見を取り入れていく

新木 ご利用者が有意義な生活を送っていただける環境をつくるためには、目まぐるしく働く職員の煩雑な業務を減らし、ゆとりある職場をつくることが重要です。今回導入したICTを生かし、職員みんなの意見を取り入れながら、笑顔あふれる職場を目指していきたいと考えています。

※一部、ナーシングプラザ52号より抜粋

(お話しいただいた方)
施設長 新木 薫さん/主任介護支援専門員 石井 孝子さん
生活相談員 菅原 靖隆さん、長島 真麻さん
介護主任 林 佑樹さん、田部 尚輝さん

#業務効率化 #転倒・転落対策

納入先情報
施設名 社会福祉法人 新生会 特別養護老人ホーム 新生ホーム
住所

〒362-0055埼玉県上尾市平方領々家224-1

ホームページ https://www.shinsei-home.or.jp/