Cases納入事例
納入事例
社会福祉法人 宮城県福祉事業協会 特別養護老人ホーム 第二茂庭苑 様
- 情報共有
- 業務効率化
システム連動による一本化で未来に向けたICTの土台づくりを推進
外観
CICSS親機(壁掛け)
ベッドサイド
連動するスマートフォン
- 納入前
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特別養護老人ホーム 茂庭苑の新館として2024年4月に開設した第二茂庭苑さま。以前より本館でナースコールとPHS、介護記録用タブレットとの連動を利用していましたが、呼出対応や記録作業を別々のデバイスで行っており、煩雑な作業が職員さまの負担になっていました。またシステムやツールの不具合が起きるたびに更新を重ねていましたが、業務負担の軽減にはつながらず。抜本的なシステム連動の一本化を必要としていました。
- 納入後
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ナースコールシステムをCICSS-EX5に一新し、スマートフォン連動により呼出対応と介護記録、職員間の情報共有をスマートフォン(以下、スマホ)に集約しました。スマホへのテキスト表示で呼出情報がより明確になったほか、記録作業の負担が大幅に削減でき、申し送りもスムーズに。空いた時間を新人教育に充てられる等の副次効果も生まれました。またインカムとの連動で呼出音が居室外に鳴らない仕組みとなり、ご入居者にとってより快適な住空間をつくることができました。
- お客様の声
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【スマートフォン・インカム連動】
スマホ&インカム連動で、感覚に頼らない対応の把握が可能に佐竹 従来型の本館ではPHSを携帯していましたが、ナースコールの呼出は廊下灯の点灯で確認して部屋に駆けつけることが多かったです。ベテランの職員が多いため、誰が対応したかも感覚的に把握しており、職員間の対応確認に使用することはほとんどありませんでした。
しかし、新館はユニット型でフロアも分かれ、新しく入った職員も多いため、環境がまったく異なります。ナースコールへの応答も職員同士の連絡もより早く便利に行えるようにするため、スマホとインカムの連動を導入しました。髙野 ナースコールの呼出や見守りケアシステムM-2のセンサー通知があると、ご入居者のお名前と部屋番号、呼出種別がテキスト表示され、同時にインカムに音声で通知されます。その場で通話ができるので、ご入居者もナースコールがきちんと押されていることが分かり、安心感につながっていると思います。
また、呼出がインカムに通知されるようになり、居室外で呼出音が鳴ることがなくなり、ご入居者にとって快適な空間になったと思います。ご家族の面会時の妨げを減らすこともできました。加藤 これまで勤めてきたほかの介護施設では廊下灯が点灯しているのに見慣れていましたが、当館ではそれがないのが新鮮でした。ご自宅と同じような住環境を提供することにつながっていると思います。
【介護ソフト連動】
記録作業の短縮により生まれた余剰時間は、新人教育にとってもメリットに髙野 スマホやインカム、外線・内線のほかにナースコールとの連動で重視したのが、使い慣れた介護ソフト(ワイズマンシステムSP)との連動でした。これらすべての機能に対応していたのが、ケアコムのナースコールシステムだったのです。
佐竹 従来は、ナースコールの応答はPHS、記録はタブレットと使い分けていました。しかし申し送り事項は手書きのものが多く、職員は書類を確認するために詰所に戻る必要があるなど、記録と情報共有の作業が非常に煩雑でした。
記録や申し送りがすべてスマホで共有・管理できるようになり、だいぶ把握しやすくなりました。記録作業自体も以前は業務をひと通り終えた後に行うため、記録漏れが生じていました。今は呼出履歴が自動的に介護ソフトに反映されるのに加え、ご入居者の見守りをしながら作業ができるようになったため、記録に充てられる時間が増え、より細かく情報を残すことができています。髙野 記録作業の時間が短縮したことで、新人研修に充てる時間を捻出することができました。記録方法や共有場所など教えるべき内容もコンパクトになったので、教える側・教わる側双方にとってメリットが大きいです。
【見守りケアシステムM-2連動】
スマホへのセンサー通知で、個室のご入居者の様子が簡単に確認できるように佐竹 見守りケアシステムM-2は、転倒リスクの高い方や認知症の方に対して利用しています。ご入居者自身の意思を第一に尊重しているため、ナースコールが自分で押せない方にのみ限っています。センサー通知がスマホで確認できるので、個室で様子が気づきにくいご入居者の様子を確認しやすくなりました。転倒事故を完全に防ぐことはできませんが、すぐに対応できない方で、通話が可能な方に対してお声がけするなどのケアが可能になりました。
【今後の展望】
ご入居者のニーズに寄り添い、職員一人ひとりが課題と向き合える職場へ髙野 ご入居者の年齢や健康状態、趣味嗜好が多様化していく中、一人ひとりのニーズに応じたケアを提供することが求められます。それぞれのニーズに合わせて新たなシステムや機能の追加を検討する際、迅速に対応できるようなICTの土台を整備することが、今回のシステム刷新で肝となりました。ICTの一本化を果たし、その土台づくりを実現することができました。
佐竹 今後もご入居者のニーズに寄り添いながら、システムの利用を現場の職員が見極めていくことが重要です。ご入居者が暮らしやすい環境というのは、職員に気軽に声をかけられる環境です。そのためには職員の忙しさを軽減する必要があります。現状の課題と照らし合わせて一人ひとりが考えていける職場を目指し、今後も皆と一緒に模索していければと思います。
※一部、ナーシングプラザ53号より抜粋
(お話しいただいた方)
主任・ユニットリーダー 佐竹 康さん/介護支援専門員・主任 髙野 大樹さん/管理栄養士 加藤 菜生子さん#業務効率化 #情報共有
- 納入先情報
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施設名 社会福祉法人 宮城県福祉事業協会 特別養護老人ホーム 第二茂庭苑 住所 〒982-0252宮城県仙台市太白区茂庭台2-15-15
ホームページ https://www.moniwa2.com