Cases納入事例

納入事例

社会医療法人財団白十字会 白十字病院 様

  • 安全管理
  • 情報共有
  • 課題の見える化

呼出履歴のデータから多様な課題を見つけ、病棟ごとに特色ある業務改善に取り組む

納入前

ナースコールシステムの老朽化が進んでいた白十字病院様。ナースコール子機のコードの断線が頻回に起きていたり、トイレでの転倒予防対策に困っていたりと、さまざまな課題を抱えていました。また、ナースコール呼出等のデータ活用による業務改善に取り組みたいとお考えでしたが、呼出状況を分析するにも手段がなく、「なんとなく回数が多い」等と感覚的にとらえるしかありませんでした。

納入後

開設40周年を迎えた2021年の新築移転の際に、ナースコールシステムをNICSS-EX8に一新。PHSをスマホに変更し、トイレ離座検知システム、エリア検知呼出システム等も導入されました。また同時に、PLAIMH ANALYTICSの運用も開始。これは、ナースコールの呼出履歴のデータをクラウド上に蓄積し、自動で分析すると共に、現場に適切な情報のフィードバックを可能とする機能です。各病棟で特色ある履歴活用を進めており、業務改善に至った例も多数あります。

お客様の声

【PLAIMH ANALYTICS】
効果的な業務改善に履歴データの活用は欠かせない

宮本 骨折していたり、術後の患者さんは排泄関連の呼出が多くなります。呼出理由が履歴データからわかるため、トイレ呼出が多いようであれば訪室回数をいつもより増やすようにしています。個別的なケアにも活用でき、ケアの質の向上にも効果があることを実感しています。

三島 ナースコールの応答時間と現場の繁忙度には相関関係があると言われていることから、転倒の原因分析に履歴データを利用しています。例えば、応答時間が延長しているときに転倒が発生したのであれば、看護師が忙しかったことが原因の一つとして考えられます。しかし、転倒時の応答時間を調べてみると平常時と変わりがなかったため、忙しかったわけではないことがわかりました。転倒の原因は忙しさではなく、ほかにあることが推測できます。

佐伯 患者さんに質の高い看護を提供するためには、看護師にとって働きやすい環境をつくっていくことが大切です。2040年問題を前に、働き方改革も進めなければなりません。課題を可視化し効果的に業務改善するためには、ケアコムさんのシステムように履歴データから問題点を抽出できることが重要だと考えています。

【スマートフォン連動】
一斉着信によってスピーディーな対応が可能になった

三村 PHSからスマホに変わりました。PHSの場合、端末一台ずつ順番に着信が入っていたため、どこかで鳴っていることに気づいても、自分の端末が鳴るまで待つ必要がありました。誰からの呼出なのかしばらくわからないため、スタッフステーションまで確認しに行ったほうが早いと言って戻るスタッフもいました。現在は、すべてのスマホに一斉に着信が入るようになり、対応の時間短縮につながっています。

【大型サブディスプレイ】
大きな表示やリアルな病床マップが見やすくて好評

山下 大型サブディスプレイの画面には、病棟をリアルに再現した病床マップが表示されます。ナースコールがあると、どの病室からの呼出なのかポップアップ表示されるためわかりやすいですね。特に新しく配属されたスタッフにとって、どの方向に行けばよいのか直感的にわかる点が便利です。

室井 ナースコールをした患者さんの名前が大きく表示されるので、離れたところからでもよく見えるのもいいですね。

【個別情報廊下灯】
患者さんに喜んでもらえる安心のシステムだと実感

筒井 旧病院では、廊下に患者氏名を貼り出していたため、患者さんから「困った」という声を聞くことがありました。今でもよく覚えているのですが、ある患者さんの近所に住んでいる方が、別の患者さんの面会に来られた際のことです。病室の前でその患者さんの名前を見つけて病室に入られてしまい、ご本人は「入院中の姿を見られたくなかった……」と話されていたんです。
現在の個別情報廊下灯の液晶画面には、普段はイメージ写真を表示しています。患者さんの名前が掲示されっぱなしということがなく、プライバシーに配慮されていて安心です。花等の写真は、患者さんにもとても好評です。

【トイレ離座検知システム】
転倒予防はもちろん患者評価にも活用中

三村 トイレを使用されている間、スタッフは以前ように終わるのをじっと待つのではなく、ほんのちょっとしたことではありますが他の業務を進められるようになりました。時間外業務の削減に多少は関与しているのではないかと思います。

山下 トイレからのナースコール呼出がセンサー反応ではなく、患者さんが呼出ボタンを押して呼んでいるのであれば、ナースコールをご自身で押せるのかどうかがわかります。患者さんの評価にもつながるので、転倒予防以外にも活用しています。

【エリア検知呼出システム】
防災センターと協力して離棟・離院を見守る体制を構築

金子 旧病院には、非常口等に離棟センサーがありました。でも、患者さんがそこを過ぎるとどこへ行かれたのかわからなくなり、スタッフが探し回る必要がありました。

藤田 新病院では、病棟から下の階に降りるにはエレベーターに乗る必要があるため、エレベーターホールに離棟センサー(IoTゲートウェイ)を設置しました。

村上 そして、正面玄関にも離院センサー(IoTゲートウェイ)を設置しました。病棟だけでなく、防災センターでもセンサー通知をキャッチできるため、離院したかどうかがわかります。

金子 防災センサーと連携して離棟・離院に対応できるようになったのはよかったです。

 

※一部、ナーシングプラザ53号より抜粋

(お話しいただいた方)
看護部部長 佐伯 美穂子さん/看護部次長 金子 まりこさん/看護部次長 藤田 美保さん/課長 筒井 和代さん/課長 室井 美枝子さん/課長 三島 久美子さん/課長 三村 美和さん/主任 宮本 精子さん/主任 山下 雅史さん/医療情報本部 システム開発室 主任 村上 真一さん

#安全管理 #情報共有 #課題の見える化

納入先情報
施設名 社会医療法人財団白十字会 白十字病院
住所

〒819-8511福岡県福岡市西区石丸4-3-1

ホームページ https://www.fukuoka.hakujyujikai.or.jp/