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お役立ち 2025.06.17

看護師のリーダー業務はつらいだけじゃない?!5つの業務内容とつらい理由、おさえておきたい大切なことを解説

「リーダー業務って何をするの?」「リーダー看護師っていつも忙しそう……私もできるのかな?」
 
後輩看護師もできてリーダー研修が始まりそうな今、このようにお悩みの看護師もいるでしょう。
いつも忙しそうなリーダー看護師を見ていると、自分にこなせるのかと不安になるのも無理はありません。
 
たしかにリーダー業務には「つらい」と感じる場面もありますが、業務を効率的に進めるコツを押さえれば、やりがいを感じながら取り組めます。
 
この記事では、リーダー看護師の具体的な業務内容やつらいといわれる理由に加え、やりがいやリーダー業務として大切な心構えを解説します。
リーダー研修前に業務の全体像をつかみたい看護師は、ぜひ参考にしてください。

▼目次

1.看護師のリーダー業務はチームを支えるのが目的

看護師のリーダー業務は、病棟やチーム全体の看護の流れを見渡し、安全かつスムーズに業務が進むようサポートするのがおもな役割です。
 
具体的には、メンバーの動きや患者さんの状態を把握し、優先順位をつけて業務を割り振ったり、急変やトラブルに対応したりします。
医師や薬剤師などの多職種と情報を共有し、連携をとるのもリーダー看護師の役割です。
 
リーダーと聞くと身構えてしまうかもしれませんが、リーダー業務は一人で何かを背負い込むものではありません。
チーム全体を支える役目として、周囲と協力しながら進めていくことが求められます。
 
看護マネジメントについてはこちらの記事で解説しています。
▼関連記事:看護マネジメントとは?看護組織を担う管理職に必要な力と役割を解説

2.看護師のリーダー業務の内容5つ

看護師のおもなリーダー業務は、以下のとおりです。
 
● メンバーの業務調整
● 多職種との連携・情報共有
● 患者さんの状況確認と対応
● 医師の指示にもとづく業務の段取り
● ナースコール対応のサポート
 
ひとつずつ見ていきましょう。

1.メンバーの業務調整

リーダー看護師は病棟全体を見渡し、各看護師のスキルや業務量に応じて仕事を振りわけます。
 
体調や精神面にも配慮し、偏りが出ないよう柔軟に再調整することも大切です。
適切な采配が患者ケアの質向上とチームの士気アップにつながります。

2.多職種との連携・情報共有

医師やリハビリスタッフ、栄養士など多職種との橋渡し役を担うのもリーダー看護師の役割です。
 
たとえば、食欲不振が続く患者さんについて、栄養士に相談し、食事内容の調整を依頼することもあります。
患者さんの情報を正しく共有し、それぞれの専門性を活かせるようケア内容を調整することで、連携の質が高まり医療全体の質も向上します。
 
多職種連携についてはこちらの記事で解説しています。
▼関連記事:
医療の多職種連携はチームでのケアの提供!看護師の3つの役割を解説

3.患者さんの状況確認と対応

リーダー看護師は病棟全体の患者さんの変化に常に注意を払い、緊急時には現場で指示や対応をおこないます。
 
状況を冷静に判断し迅速に動くことで、トラブル時にも患者さんの安全を守れるように対応します。
また、他スタッフとの情報共有や指示の伝達も行い、チーム全体が的確に動けるよう調整役も担います。

4.医師の指示にもとづく業務の段取り

医師の指示を正確に把握し、処置内容や準備物の確認、説明の有無などをチェックして安全な実施をサポートします。
 
検査の手配や連絡もおこない、看護師が業務に集中できる環境を整えるのがリーダー看護師の大切な役目です。

5.ナースコール対応のサポート

ナースコールの内容や緊急性を見極め、状況に応じてリーダー看護師が対応したりほかのメンバーに依頼したりと柔軟に対処します。
 
たとえば、消化器内科に入院中の患者さんから腹痛の訴えがあった場合、担当看護師が別の患者さんの対応中であったらリーダー看護師が確認します。
的確な振りわけにより、患者さんの安心感が高まり、スタッフの負担も分散され、業務の効率化につながるでしょう。

3.看護師のリーダー業務がつらいといわれる理由

リーダー看護師はチームを支える重要な役割を担うがゆえに「つらい」と感じる側面も持ち合わせています。
その理由を、詳しく見ていきましょう。

責任が重く精神的なプレッシャーを感じやすい

リーダー看護師は、チーム全体の動きを見ながら優先順位を判断し、ときには素早い決断が求められます。
 
自分の判断が患者さんの安全にかかわることもあるため「点滴の投与量を間違えてはいけない」「採血をするときは痛みがないように1回で済ませないといけない」といった精神的な重圧を感じやすいでしょう。
また、メンバーの報告や行動にも気を配る必要があり、自分の業務に集中できないことがストレスになる看護師もいます。

周囲との関係性に悩む

メンバーに指示を出す立場であるリーダー看護師は、後輩はもちろん、年上のスタッフとの関係性に悩むことも少なくありません。
 
たとえば「新人看護師に強く言い過ぎたから反感を買っていないかな」「処置の手順をしっかり伝えられたかな」など、気を遣って疲弊してしまうケースもあります。
とくに、自分より年上のメンバーに指示を出したり、同じ業務をしている場合は、接し方に迷うこともあるでしょう。

自分の仕事は後回しになることが多い

リーダー業務では、次のように臨機応変な対応が常に求められます。
 
● スタッフからの相談対応
● 患者さんの急変時フォロー
● ナースコールの対応
 
そのため、自分が担当する患者さんの処置や記録が後回しになりがちで、業務の遅れや残業の増加につながり、リーダー看護師が心身ともに負担を感じやすくなる傾向にあります。

慣れるまでに時間がかかり成果が見えづらい

リーダー業務は知識だけではまかなえない部分もあり、実践と経験によって少しずつ自分に合ったやり方が身についていきます。
そのため、最初のうちは思いどおりにいかないことが多く「自分には向いていないのでは」と不安を感じる看護師もいるでしょう。
 
スタッフや患者さんの安全を守る重要な役割を担っていても、その重要さが目に見えて実感しにくいことも「やりがいがない」と感じてしまう要因の一つです。

4.看護師のリーダ業務で大切なこと

リーダー看護師として成長していくためには、いくつかの大切な心構えとスキルがあります。
リーダー業務をスムーズに進めるうえで不可欠な要素を解説します。

周囲をよく観察し先を見通して動く

リーダー看護師は、現場で起きていることを広い視野で見る力が必要です。たとえば、以下の様子をこまめにチェックします。
 
● 患者さんの状態に変化がないか
● メンバーが困っていないか
● 予定していた処置が滞っていないか
 
また、これから起こりうることを予測し、早めに動いて準備をすることで、患者さんの病状の悪化やトラブルを防ぎやすくなります。

チーム内での「声かけ」と「報告・連絡・相談」を徹底する

リーダー看護師は、スタッフ一人ひとりに「患者さんの処置で困っていることはありませんか?」「ナースコールが何回か鳴っているけど大丈夫ですか?」と声をかけ、相談しやすい環境をつくりましょう。
 
また、患者さんの状態変化や処置の進み具合など、細かい情報も共有する「報告・連絡・相談」を徹底し、状況を把握しやすい、安全でスムーズな看護の実現につなげます。

落ち着いた対応と判断を意識する

リーダー看護師は業務が多くなりがちで、目の前のことで手一杯になることも少なくありません。
 
しかし、急変やトラブルが起きたときこそ、リーダー看護師の落ち着いた判断が求められます。
慌てずに状況を整理し、周囲に的確な指示を出すことが、患者さんの安全につながります。
 
すぐに答えが出せないときは、無理に自分だけで抱え込まず、ほかのメンバーや医師に相談する姿勢も大切です。

後輩看護師を責めずにフォローする

新人看護師や経験の浅いスタッフは、業務に不安を感じやすいものです。
 
リーダー看護師は、不安を抱えるメンバーが安心して仕事に取り組めるよう、わかりやすく説明したり、サポートに入ったりして業務がスムーズにおこなえるよう支援します。
 
メンバーが失敗しても責めるのではなく「どうすればよかったのか」を一緒に考え、つぎにつながるフォローをする姿勢が信頼につながります。

5.看護師のリーダー業務のやりがい

リーダー看護師の業務は責任が大きくなりがちですが、その分、日々のなかで感じられる以下のようなやりがいもあります。
 
● チームの成長を見守れる
● 判断力やマネジメント力が磨かれる
● 現場の課題解決に主体的にかかわれる
● 医師や多職種との連携をリードできる
● 後輩の育成を通じて達成感が得られる
● 看護の質を高める取り組みに貢献できる

 
リーダー看護師としての経験は、自身の成長にもつながります。
責任の重さと同時に、看護の奥深さや達成感をより強く実感できるのが、リーダーという立場の魅力です。

6.看護師がリーダー業務をスムーズにおこなうコツ

リーダー業務の負担を軽減し、効率的に業務を進めるためには、いくつかの実践的なコツがあります。
ここでは、とくに効果的な2つのコツをご紹介します。

情報収集と1日の予定確認を徹底

出勤直後に以下の内容を把握しておくことで、その後の動きがスムーズになります。
 
● 申し送り内容
● 当日の予定
● スタッフの配置
● 患者さんの状態
 
優先順位の高い業務やトラブルが起きそうなポイントを押さえておくことで、余裕を持った対応が可能になります。
たとえば「あのスタッフは今日新人指導で手一杯になりそうだからフォローに入れるよう調整しよう」といった具体的な行動計画を立てやすくなるでしょう。
 
徹底した情報収集と先を見越した業務管理ができれば、予期せぬ事態にも冷静に対応でき、余裕を持って業務を進められるようになります。

ナースコールを意識した指示出し

ナースコールが重なる時間帯や患者さんを予測し、それを避けるような業務配置や声かけができると、スタッフの負担が軽くなります。
 
たとえば「11時前には、Aさんのケアを済ませておこう」といった先回りの指示は、全体の業務効率に大きく影響します。
しかし、ナースコールの時間帯や患者さん、対応内容などを感覚的に把握するだけでは、正確な分析や改善策の立案は難しいのが現状です。
 
ナースコールの履歴が「見える化」できるシステムを導入すると、患者さんからのナースコールが多い原因や、とくに注意すべき時間帯を把握できます。
具体的な業務改善が実現し、リーダー看護師やメンバーの負担も軽減できるでしょう。
 
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7.看護師のリーダー業務は効率化がカギ!現場を支える力を身につけましょう

看護師のリーダー業務は、現場全体を支える重要な役割です。
 
チーム内の円滑な連携や的確な判断力、後輩へのサポートが求められるなかで、情報収集や業務分析、システム活用による効率化が助けになります。
リーダー業務は看護師としての成長を促す貴重な機会でもあり、自身のスキルアップにつながります。自分らしいリーダー像を目指していきましょう。
 
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