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特集お役立ち 2023.06.07

ナースコールの価格相場は?費用の内訳とインターホン工業会についても解説

患者さん・ご利用者の安全性や快適性を守るためには、ナールコールの導入・更新は重要です。しかし、いざナースコールの導入・更新を実施しようと考えても「費用はどれくらいかかるのだろうか」「安全性が高く品質の良い製品などはあるのだろうか」と悩んでしまうのではないでしょうか。

 

本記事では施設職員や医療職員に向けて、ナースコールの価格相場や費用の内訳を解説します。インターホン工業会の基準に適合登録されているナースコールが安全性と品質が良い理由も解説しますので、「長く使えるナースコールを選びたい」という方も、ぜひ参考にしてください。

▼目次

1.ナースコールの価格相場

ECサイトなどで購入できる簡易ナースコールであれば、3千円〜1万円ほどの価格で販売されています。しかし、病院や介護施設で使用するナースコールは、数千円の安価なものではなく数十万円〜数百万円の価格で販売されています。 インターホン工業会の基準に適合・登録されているナースコールの価格を一例にすると次の通りです。

 

● ボード形親機(20局):22万円〜102万円(税別)
● 卓上形親機(20局):17万円〜76万円(税別)
● 液晶表示式親機 :約55万円(税別)

 

これはあくまで親機だけの価格です。ナースコールを構築するには、他にもさまざまな費用が発生します。

2.ナースコールの価格の内訳

ナースコールを設置する際は、ナースコールを構成する機器の費用や配線工事費、保守費などさまざまなコストが発生します。ここからはナースコールにかかる費用の内訳を解説します。

 

連携システム・機器の費用

ナースコールはさまざまな機器で構成されているため、次のような機器の費用が発生します。

 

●親機:スタッフステーションなどに設置する機器。壁掛形・卓上形・デスクトップ形などさまざまなタイプがある
●子機:患者さん・ご利用者が職員を呼ぶためのボタン
●制御機:システムの中核となる機器
●周辺機器:PHS・PHS接続装置・個別情報廊下灯など

 

以上のようにナースコールを導入・更新する際は、さまざまな機器の費用を想定する必要があります。機器のタイプや必要な台数によって、相場価格は増減するため注意しましょう。

配線工事費用

ナースコールを導入・更新する際は機器の費用だけではありません。各機器を接続するための配線工事費も必要です。呼び出しボタンや廊下灯などの設置台数、配線の長さなどにより、費用が増減するため注意しましょう。

保守費用

ナースコールの導入・更新後は保守費用が必要です。ナースコールは24時間活躍しており、患者さん・ご利用者の安全を守っています。しかし、長期間使用すると経年劣化によりシステムに不具合が生じる可能性があります。

 

メンテンナンス業者と保守契約を結び、定期点検を実施してもらいましょう。定期点検を実施してもらえば、動作確認や故障の早期発見、各設備の修理、消耗品の交換などのメリットがあります。「患者さんが呼んでいたのに親機に反応がなかった」などのトラブルを防ぐためにも、保守費用は削減しないことをおすすめします。

 

ナースコールの導入・更新は、機器やシステム関係の費用だけでなく、配線工事費用とランニングコストも発生することを想定しましょう。

3.インターホン工業会の基準に適合登録されているナースコールが安全性と品質が良い理由

インターホン工業会とは、インターホンやその他の関連する通信情報機器の健全な発展のために活動している一般社団法人です。ここからは、インターホン工業会の基準に適合登録されているナースコールが安全性と品質が良い理由を解説します。

 

耐用年数が長い

ハブやパソコン、無線LANなど汎用品を多く使用するナースコールは、製品ライフサイクルが短く、取替え頻度も多くなります。一方、インターホン工業会の基準に適合登録されているナースコールは、一定の要求事項をクリアした専用品を使用しているため、約8~12年使用可能です。

 

ただし、約8~12年間使用するには次の条件が整っている必要があります。

 

●消耗部品などの点検・交換が適切に実施されている
●雨風・塩分・腐食ガスなど劣化を促進するような環境ではない

 

上記条件が揃っていても、必ずしも8~12年間使用できるという保証ではないため注意してください。なお、付随するパソコンなどはナースコールの更新期間の適用外です。

 

また、ナールコールはインターホンの部類に入るため、減価償却資産の対象です。
耐用年数は次の通りです。

 

●ナースコール(インターホン):6年
●パソコン:4年
●サーバー:5年

 

ナースコールでもパソコンやサーバーは、電子計算機に分類されるため、耐用年数が異なります。
参考:
国税局「主な減価償却資産の耐用年数表」より

 

ナースコールの寿命や耐用年数についてこちらで詳しく解説しています。あわせてご覧ください。
関連記事:ナースコールの寿命・耐用年数はどのくらい?故障時の対応も解説

定期的なメンテナンスがある

ナースコールは適切な時期にメンテナンスが必要です。インターホン工業会に依頼すると、専門業者が使用年数を考慮しながら定期的にメンテナンスを実施してくれます。さらに、ナースコール設備の劣化状況を正確に判断する劣化診断も依頼できます。

 

劣化診断を実施すると、不具合が発生して修復不能になるという状況を未然に防ぎ、適切な時期に更新が可能です。劣化診断の流れは次の通りです。

 

1. 劣化診断の依頼
2. 見積もり提出
3. 劣化診断実施
4. 報告書作成
5. 報告書の提出と説明

 

劣化診断が必要なナースコールは7年目を超えるものです。使用期間が7年目となるナースコールは、定期点検だけではなく劣化診断も依頼しましょう。

GRSNに適合登録されており信頼性が高い

インターホン工業会には、安全水準が高いと判断された製品が登録できるGRSN適合登録制度があります。申請者がGRSNの適合登録品であると自己宣言することで、病院や施設の担当者がナースコールを選ぶ指標にできます。

 

GRSNに適合登録するにはさまざまな事項をクリアしなければなりません。一般的な要求事項は次の通りです。

 

●有線である
●病室・病床毎に通話機能がある
●子機からの呼出しができる
●コードにて子機が接続されている
●廊下灯の点滅・点灯表示の視認性がある
●停電後の電源復旧によりシステム自動起動ができる

 

以上のような基準をクリアしているため、一般的なナースコールよりも安全性・信頼性が高い製品です。鉄筋コンクリートの病院の減価償却耐用年数は39年で、建て替え時期は30〜40年とされています。建て替え時期とタイミングがあえば、更新の回数は3.4回ほどで済ませることができるでしょう。

4.ナースコールの価格相場を把握して導入を検討しよう

ナースコールの価格相場は工事の規模や機器の台数により増減します。また、定期的なメンテナンスによるランニングコストも発生します。

 

インターホン工業会のGRSNに適合登録したナースコールであれば、耐用年数が長く安全性も高水準です。また、専門の職員による定期的なメンテナンスを実施してくれるため、患者さん・ご利用者だけでなく職員も安心して利用できるでしょう。

 

ケアコムのPLAIMH NICSSはGRSN適合登録されているナースコールです。特徴や連携機器を紹介していますので、ぜひこちらを参考にしてください。
ケアコムのナースコールや連携機器はこちらから

 

ナースコールの補助金についてこちらで解説していますので、是非ご覧ください。
関連記事:ナースコール導入に使える補助金とは?2023年度の公募状況も解説

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